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合体ロボジンガー・スピードアップ!


その日は家族そろって晩御飯を食べていた。

私を除くみんなが大好きな焼肉パーティーだ。

ホットプレートの上に野菜と肉が所狭しとひしめき合っている。

じゅうじゅうという音とともに煙が上がる。それぞれの箸が短い間隔で往復する。

「その辺焼けてるんじゃない!」

妻の指令に子供が肉をひっくり返しては「まだ!」といって、隣の肉をつつく。

みんなが肉に意識を集中する中で、私だけこっそりと野菜をいただく。

私にとってのメインは、このあとの焼きそばだった。



肉がほとんど片付いた頃、焼きそばが投入された。ホットプレートの音と煙はいっそうにぎやかになる。

これからは私の出番だ。麺をほぐすために少量の水をかけ、炒める、炒める。

その時、暇をもてあましていた子供が、何かを発見した。

「あっ、ゴキブリだ!」

ここしばらく見てないが、やはりやつはどこかに隠れていたのだ。



カチッ!

私の頭の中で何かのスイッチが入った。



「怪獣ゴキブリャー、待っていろ!」


がったーい。ロボジンガー!!



~てー、てけてけて、てけてけて♪


ロボジンガー1号、出動。


捕獲用のティッシュが空飛ぶじゅうたんのようにひらひらと飛んでくる。・・・装着!


ロボジンガー2号、出動。



100円ショップで買った高級スリッパがきちんと並ぶ。・・・装着!


ロボジンガー3号、出動。



カラーボックスに収納された古新聞が丸まってゆく。最初を小さく折りたたむのがポイントだ。

全てまき終えるとそれは一本の武器となった。「ロボット・剣」だ。・・・装着!


「ロボジンガー、見参!」



どうやら今回の敵はすばしっこいようだ。

このままでは逃げられてしまうに違いない。よし、あれでいこう!




「スピード・アーップ!」


操作パネルの右側に位置する大き目のレバー、その先端に付けられた丸い玉をつかむ。

レバーの横には「L」と「H」の表示がある。上が低速、レバーをしたに下げれば高速モードだ。

レバーを一気に下に下げる!




ガギギギギッ。



ギヤが入らない。・・・クラッチを踏むのを忘れていた。


最近の車はみんなオートマチックになっているから、つい忘れてしまう。


ん、しかし足が届かないぞ!


シートベルトのせいで身体が前に出ない。私は頭を後ろへやりながらするりと腰を前に出す。


よし、届いたぞ。クラッチ・オン!





すると今度はレバーが届かない!


シートベルトを外してクラッチとレバーを操作する。「ギヤ・チェインッジ!」


「高速ロボジンガー・パワーアップ!」


いつもよりも動きがスムーズだ。よし、今こそゴキジャラーを倒してやる!





パン!!


妻のスリッパがゴキジャラーを退治した。


「それ、ティッシュで片付けといて!」


スピードアップした動作で床はきれいに掃除された。


「に、任務完了!」



ありがとうロボジンガー。人類の平和を守ってくれてありがとう。


いつもよりすばやい動きで自分の席に戻ったのだが、楽しみしていた焼きそばは残りわずかになっていた。

2017/05/09 09:00|合体ロボジンガーTB:0CM:0

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