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ニコラス刑事・「もったいない」を語る


休憩時間にニコラス刑事と一緒になった。

ちょうどその時は日本特有の「もったいない」という言葉について熱く語られていた。

なんでも、他の国には「もったいない」に相当する言葉がないらしい。

この日本独特の素晴らしい言葉が、今世界で見直されているということだった。

「しかし、あれはもったいないよな!」

待ってましたとばかりに、ニコラス刑事が野太い声を張り上げる。

皆が自分に顔を向けたのを確認してから、また声を一段と大きくして話を続けた。

「コンビニの弁当だよ!」

彼はいつもコンビニで弁当を買ってきて食べているのだが、それがどうしたというのだろう。

「値段が高いからですか?」

彼はケチだから、所詮そんなことを言うのだろうと思っていた。

「馬鹿野郎!おれはそんなケチな人間じゃねえぞ!」

彼はどうやら私のつっこみが気に入らなかったらしい。



「この前、賞味期限切れの弁当をレジに持っていったんだ」

わざわざ期限切れを確認して持ってゆくだろうか?

「レジで賞味期限が切れてるよ、って教えてやったんだよ」

どうやら彼は期限切れだからもらえるのではないかと期待していたらしい。

ケチな彼の考えそうなことである。



「賞味期限と消費期限というのがあって、賞味期限というのは・・・」

少し離れたところで聞いていた芋洗いが喋りだす。これが始まると長くなるのだ。

話の骨を折られたニコラス刑事が下を向いて露骨に嫌な顔をしている。


KY = 空気読めない

芋洗いのやつはいつもそんな調子なのだ。他人の話を聞いてやろうという気がまったく感じられない。

私はそんなニコラス刑事がかわいそうになって、話しを強引に押し戻した。

「で、もらってきたんですか?」

ニコラス刑事の表情にも笑顔が戻る。

「いや、それが『決まりだから捨てないといけない』って言うんだよ!」

なるほど、彼のもったいないとはそういうことだったのか・・・。

まだ食べれるのに捨てなければいけないというのは、確かにもったいないとは思う。

しかし、食べた人が食中毒になったりしたら、それこそ大問題である。



「『ここで食っていくからいいだろう』って言ったのに、ダメなんだとよ!」

コンビニでそこまで食い下がる男を見たことがあるだろうか?

ニコラス刑事のその言葉に、ケチを通り越した恐ろしいまでの執念を感じずにはいられなかった。

「本当にもったいねえよなあ」

彼の食べ終わった弁当が、ゴミ箱から拾ってきたもののように思えてくるのだった。
2017/04/09 09:00|ニコラス刑事TB:0CM:0

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