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パトラッシュ・カミンバック!!

こんな夢を見た



私が仕事をしていると、上司がやってきてこう言った。

「すまんが転勤してくれないか」

最近仕事量が減ってきていることは私も知っていた。

しかし、まさか私に声がかかるとは思ってもいなかった。

「行き先はどこですか?」

「それが・・・、北海道なんだよ」

いくらなんでもそれは遠すぎるではないか。私は単身赴任となってしまう。

断ろうと思ったが、私に選択の余地はないようだ。



「これは餞別代りだが・・・」

そう言って上司が渡してくれたものは大きな犬だった。

マンガのパトラッシュぐらいあるだろうか、連れて歩けるようなタイプではない。

「私はペットなんて飼えませんよ。第一大きすぎます」

困惑した私に上司は笑いながら答えた。

「向こうは寒いから、抱いて寝るんだよ」


現地に到着した私を待っていたのは、非常に古い掘っ立て小屋だった。

漁師が海辺で網をつくろうために用意された、雨風だけしのげればいいような感じのもだ。

取り付けられた扉も風化して灰色になっている。

中に入って見ると、窓もないことに気づく。

「窓があるとすきま風が入るからないほうがいいんだ」

現地の案内人はニヤついている。

「これから町内の会合があるから来てくださいね」

私はそのまま会場である場所まで連れていかれた。



そこは剣道をするための道場のようだった。さすがに床は磨かれてピカピカだ。

私を含めた5,6人の中から三役を決めてくれというのだ。

まだ来たばかりなのに、三役なんてとんでもない。私はそうならないよう心の中で祈った。

選ばれたのは、私の会社の同僚だった。彼も転勤させられていたのだ。

彼には悪いが、自分がならなくてよかったと一安心した。

「大変だけどがんばれよ」

同僚は、声をかけた私のほうを見ただけで返事はしなかった。



やっとのことで自分の住む小屋に到着した。

わずかばかりの畳のスペースは、布団を敷けばそれでおしまいだった。

奥のほうに小さいガスボンベとコンロがあった。

まずはお茶でも飲んで落ち着こう。そう思ってコンロに火をつけた。

そのとたんに強烈な風が吹いて、入り口の扉が音をたててめくれ上がった。

猛吹雪が小屋の中に吹き込んでくる。

「ああ、ダメだダメだ。ほら、早くコンロを消さないと!」

私が身をかがめて必死に耐えているところへやってきたのは、現地の案内人だった。

「ほら、すぐに火が消えるんだから・・・」

そう言って、コンロのつまみを元へ戻した。

「これでガス中毒になって死んだやつもいるんだから・・・」

それだけ言って男は出て行った。私は命の恩人にでもあったかのように何度も頭を下げている。



まだすきま風は吹き込んでくる。

こんな寒いところで果たして寝られるのだろうか。

私は上司から贈られた犬のことを思い出した。

愛犬パトラッシュはどこへ逃げたのか、その姿は見えなかった。

私は布団にくるまって寒さをしのいでいた。犬が無性に恋しかった。
2016/11/14 09:00|夢の続きTB:0CM:0

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