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モモヒキも飛んでゆく

500円貯金の彼がモモヒキをはいているというので見せてもらった。

ユニク○で買ったという黒いモモヒキは、結構おしゃれな感じだったのだ。

今は若い人たちでも履いているのだと思うと、長年我慢してきた自分が恥ずかしくなってきた。

なんでも「ヒートテック」とかいうやつで、とても暖かいやつらしい。

「じゃあ、おれも買ってくるよ」

うらやましくなった私がそういうと、彼は残念そうな顔をする。

「それが大人気で売り切れなんですよ」

彼ももう一着買おうと思っていたらしい。

「ユニク○じゃなくても、その辺で売ってるだろう」

私は庶民の見方、「ファッションセンターしま○ら」へ向かった。



その店でもいろんなタイプのモモヒキが売られていたが、私が選んだのはグレーの渋い色だった。

500円貯金の彼が買ったのは一枚1500円だったというが、こいつは二枚で990円だ。

私は迷うことなく二枚入りのやつを購入する。



今まで使用したことがなかったので違和感が感じられるが、履いてみるとすごく温かい。

こんなことならもっと早く履くんだった。カッコをつけるために寒い思いをしていた自分が恥ずかしくなってくる。

こんな素晴らしい商品は、ぜひみんなに着用してもらいたい。

特に若い人には積極的にお願いしたい。そうすることによって、モモヒキ文化が生まれるからだ。



ズボンの代わりにモモヒキを履いて、ファッションショーに出演するモデルさん。

スカートの下に、わざと見せるためにカラフルなモモヒキを履く女子高生たち・・・。

モモヒキは見せるファッションにまで昇格してしまうからすごいじゃないか!

その頃には私が熱望するピンク色のモモヒキも登場することだろう。

町にはモモヒキ専門ショップが出来て、リサイクルショップでは中古のモモヒキがビンテージものとして高値がつく。



やがて、風俗にもモモヒキ喫茶やモモヒキしゃぶしゃぶが登場する・・・。



「いらっしゃいませご主人様ぁ~」

ピンクのモモヒキを履いた若い女の子がメニューを持って注文をとりに来る。

メニューには普通の喫茶店並のメニューが並ぶのだが、その値段には驚きだ。コーヒー一杯が2000円もする。

その名もなんと「モモヒキコーヒー」!

「粗引きコーヒーとかなら聞いたことがあるが、なんだこりゃ?」

「やだぁ、お客さん。知ってるくせにぃー!」

彼女は人差し指を頬に当てながら笑っている。その姿があまりにもかわいいので思わず「モモヒキコーヒー」を注文する。



「お待たせしました、ご主人様ぁ~」

彼女が持ってきたのはどう見たって普通のコーヒーだ。

しかし、テーブルにコーヒーを置いたとたん、彼女は両手を招き猫のように上げてポーズをとる。

「さあ、モモヒキタイムのはっじまりぃ~!」

そういうと彼女は、両手の親指をモモヒキに突っ込んでジワジワと下げてゆく。

ゆっくりと片方ずつ、じらすかのように腰を振りながら・・・。


おお、てっしゅぷりーず!!


あぁ、こんな素敵な人生があっていいのだろうか。

私もあなたもみんなモモヒキ。さあ、手をつなごう。

そして歌おう一緒に。曲はあの名曲「エル・コンドル・パサー」、歌っているのはもちろん、サイモンとガーファンクル。



~ふふんふんふんふんふんふんふんふんふんふーん、ふふふーん♪ (雰囲気を出すためわざとイントロ)



女の子が下げたモモヒキの下から出てきたのは、なんと花柄のモモヒキではないか!!


黒地に赤や黄色のカラフルな花が咲き乱れ、私を甘美な世界へと誘っている。


彼女はモモヒキを履いたまま宙に浮き、モモヒキの妖精となって私に微笑みかける。


興奮の極致に達した私は、背中に違和感を覚えて思わず席を立った。


メキメキという音ともにシャツを破って大きな羽が背中から生えてくる。


それは意識を集中すると羽ばたいて、私の身体も宙に浮いて彼女の後を追う準備が整った。


暗闇の世界から、光を求めて私の身体は飛び立った。


イカロスよ再び。


2016/11/08 09:00|二期TB:0CM:0

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