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ロト6で400円損した男

私が仕事でコンビを組んでいる後輩は、ギャンブルを一切やらない。

酒は飲んでいるが、タバコも昨年から禁煙に成功している。素晴らしく強い意志を持った男だ。

そんな彼の密かな楽しみは、毎週抽選が行われているロト6だった。

自分で決めた同じ番号を、毎週続けて買っているのだ。

2、3ヶ月前に彼が1000円を当てたというので、興味を持った私も買うことになった。

そして、すぐその週に私も1000円を当ててしまった。

1000円というのはロト6の末等で、3個の数字が合えば当選である。

それからというもの、毎週楽しみにしていたのだ。



ところが、先日になって抽選日前に買っていないことに気づいたのだ。

このくじは連続で5回まで買えるのだが、まとめて買って忘れてしまう可能性がある。

もしも、当たった時に買っていないと最悪な状況だ。

何億円という高額のお金を損してしまうことになるからだ!

抽選日の何時まで買えるのか彼と話をしているうちに、番号についての議論が始まった。

「お前はどんな番号買ってんだ?」

「いやあ、それは言えませんよ。適当にばらして買っています」

彼はその番号を明らかにしない。当たった時に私にたかられるとでも思っているのだろうか。

「確率はどんな番号でも同じだから、他人が絶対買いそうもない番号を買ったほうがいいんじゃないか?」

「そんなの関係ありませんよ」

馬鹿にして笑う彼を尻目に、私はその理論を自信を持って披露した。

「もし当選した時に一人なら、全部独り占めできることは確実だ」




彼はハッとして口を開けた。

そうなのだ。その番号を買っても当たる確立が同じなのであれば、自分しか買わないような番号を買ったほうが期待値が大きいから絶対に得なのである。

私の理論から、次にどの番号が買いそうもないかを考え始める。

大体普通の人は自分や家族などの誕生日を買いたがるものだ。

だから1から43までの数字のうち31までは黙って消すことが出来た。

残りの12個の数字から6個選ぶだけで億万長者の誕生である。こんな素晴らしい話があるだろうか。

そんなことを考えていたらますます抽選日に逃すことが怖くなってきた。

その後の検討から34番以降の数字からなんとか6つ選び出して、その日の帰りに追加購入することにした。

いつもの番号に加えて、今回は研究の成果もいれて2口だ。

店に行ってみると18時30分までは売っているということだった。なんとか間に合った。




次の日に会社へ行って、彼の顔を見てロト6のことを思い出した。

「どうだ、当たったか?」

「おれはダメでした。2個当たりでしたよ」

「で、大きい数字はあったかな・・・」

私は例の理論から購入した番号がとても気になっていた。

「言っていいんですか・・・」

彼は遠慮しているのだろうか、少し口元が笑っている。

「一番大きい数字は・・・、33でしたぁ!」

彼は爆笑している。私が買った数字の最高数字が34ということを知っているからだ。

わざわざ今回狙って買ったというのに、明らかに私を馬鹿にしているような番号である。

ロト6の野郎は私のそんな行動を見ていて、わざとこんな目を出して見せたような気さえしてくるではないか!

買い忘れていればよかったものを、思い出したがために、私は400円も損することになった。

彼は家で当選番号を知った時、おかしくて笑い転げたという。

私の頭の中で、33と34の数字の間にまっすぐに一本の直線が引かれていた。

その直線の両端には、彼の笑う顔と抽選マシーンが存在していた。

2016/08/30 09:00|二期TB:0CM:0

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