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日系ハーフ三世・大家族を装え!(第三話)


~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!


おいらたちはジネンと一緒にスーパーの裏にある大きな倉庫に忍び込んだんだ。

もっともここは、日中なら店員やらアルバイトやらが忙しげに仕事をしているから、うかつな行動はできないってわけ。

峰子ちゃんが用意してくれた作業服に着替えて、掃除するふりをしながらジネンの仕事を見てたのさ。

国際的なプロ集団だから変装だって完璧だよ。ジネンのやつもカラーコンタクトを入れて日本人のふりしてるもんね。

でも、燕尾服とシルクハットだけはそのまんまだから嫌でも目立っちゃうんだな。



「あんた誰だ?」

そりゃあの格好見たら誰でも不審に思うだろうさ。

「私は政府から来ました。輸入品の不祥事が相次いでますので、こうやって抜き打ちで調べに来ているのです」

「ああ、これは失礼しました。外務省の方でしたか・・・」

「いやあ、ばれちゃいましたかな。はっはっは」

ジネンの演技はいつ見てもすばらしいよ。あれで峰子ちゃんからぶちゅうをもらったこともあるくらいだからね。

おいらにゃとても真似できない演技さ、悔しいけど・・・。

「どうぞ存分にご覧くださいませ」

スーパーの店員を前にして、キョロキョロと辺りを見回すジネン。

「ここに割り箸があると思うのですが・・・」

「ああ、それならそこに山積みになってますよ」

店員が指差した先にはモップを持ったおいらがいたのさ。びっくりして小便ちびりそうだったよ。

おいらたちがいるすぐ後ろにダンボール箱は置いてあったんだ。

「これは全部中国製ですね?」

「はい、東京の商社を通して購入したものです。ちゃんと輸入審査は受けているはずです」

「では少しだけ調べさせていただきますよ」



すぐに終ると思ったのか、店員はずっとジネンの側を離れようとしない。

こんな時においらが役に立つってわけなのさ。

バケツに汲んだ水を少し離れたところでぶちまける。

「ありゃぁー、やっちまっただぁ。誰かあ、助けてくんろー!!」

一際大きな声で叫んだから、店員も慌てて駆け寄ってきた。

おいらは両手を腰に当て「今がチャンスだ」の暗号を送る。左右に二回ずつ腰を振ればブロックサインの完成さ。

ジネンはダンボール箱を開けて中から一袋だけ出し、それをシルクハットにしまい込む。あとは用意しておいたガムテープでもう一度ふたをすれば完了だ。

峰子ちゃんがオッパイを両手でゆすって「ずらかるわよ!」のブロックサインを送ってきたぞ。

よおし、うまくいったぞ!



「ところで、あなたはどこの方ですか?うちは清掃業者を頼んではいませんが・・・」

峰子ちゃんたちはとっくに逃げてしまってる。こりゃあ困った、おいらだけおいてけぼりかよ。

「だっておいら、日系ハーフさ~んせ~い!」

あごに指を当ててお決まりのポーズを取ると、店員はポカンと口を開けてしまったよ。今がチャンスだ!!

おいらの逃げ足は誰よりも速いから捕まりっこないのさ。

チーターばりのすばやいダッシュを決めて、見事にその場を乗り切ったんだ。

このスピードは、たとえオリンピックの選手でも追いつけはしないだろうね。

こんなおいらを捕まえれると信じているのは、世界でたった一人のおっさんくらいかもね。



*(第四話)に続く
2016/07/28 09:34|日系ハーフ三世TB:0CM:0

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