●●
人間最後の日

すぐそこにある


|





プロフィール 

足田代

Author:足田代
誰にも言うなよ!


カテゴリー 

下のカテゴリーは古い順に並んでいます。 最初から読みたいときにどうぞ。


広告 


フリーエリア 


広告2 









FC2カウンター 

現在の閲覧者数:

受験生Hの煩悩


今年の新入社員がわが職場にもやってきた。

いつもながら大学卒の採用はあったが、今年は10年ぶりに高卒の採用もあったのだ。

団塊の世代が続々と退職してゆく中で、後継者としての若い人材も必要なのだ。

そんなある日、上司が私にこっそりと打ち明けてきた。

「今度来た学卒の新人を、お前につけるからよろしく頼む」

冗談じゃない。なんで私が大学卒の優秀な人材を教育しなければならないのか。

私は即座に断った。



しかし、そのあとでまたその上の上司がやってきて直接私に向かって同じことを言うのだ。

「なんとかお願いします。あなたなら心配ない」

私などが教育したらろくな人間には育たないだろう。私ははっきり言ってやった。

「私は雑談ぐらいしかしてやりませんよ」

「それでいいです。お願いします」

なんということだろう。私の役目は雑談係だ。

しかし、それでもいいというなら仕方ないので引き受けてやることにした。

あとで文句を言われても私に責任はないだろう。たとえ学卒が一人アホになろうとも。



彼は有名な某KO大学出身らしい。

聞いたところによると、高校もKOなのでエスカレーター式というものらしい。

他の連中が必死に受験勉強をしているときに、彼は遊んでいたのだろうか。





私の頭の中は受験生Hとなって、机に向かっていた。



部屋に暖かい日差しが降り注いでいた。

しかし、外の景色を見ることは、受験勉強の妨げになる。外ではみんな楽しそうに遊んでいるからだ。

私の同級生だって今頃は遊び呆けているに違いない。

しかし、私には大学へいくという目的があるから遊べないのだ。

今頃同級生たちは何をしているのだろうか。

女の子と一緒にカラオケに行ったり、映画を見に行ったりしているのか。

映画館の暗闇に任せて女の子の手を握ったり、太ももを触ったりもしているのだろう。

映画などそっちのけで、指の感触を脳の刺激に変えて股間をもっこり膨らませているに違いない。

私だって人間だ。この鉛筆を握る指が、女の子の身体を触りたがっている。



いいや、ダメだ!

実に不謹慎な考えをしてしまった。

私には大学へ行くという大事な目標があるのだ。

大学へ行って優秀な成績を収めて、立派な社会人となって聖子ちゃんを迎えにゆくのだ。

昔話でたとえるなら、彼らはキリギリスで私はアリだ。今のうち苦労しておけば、後から幸せが訪れる。

今はその日が来るための準備期間なのだ。



気持ちを新たに鉛筆をしっかり握ると、私は参考書の内容をノートに写し始めた。

ポキッ!

また鉛筆の芯が折れた。嫌な予感がする。

新しい鉛筆を出そうと引き出しを開けたとき、その奥のほうからオーラのようなものを感じた。

私は鉛筆を離して、引き出しの奥へ手を伸ばした。

「婦人警官ジョシーの秘密」

これは友人が貸してくれたエロ本だ。

受験勉強の邪魔になるので奥のほうへしまいこんでいたものだ。まだ半分も見ていない。

見ている途中でピークに到達してしまったからだ。

これを見てはいけない。

私の心は大きく揺れ動いた。

私には大きな目標があるのだ。こんなことでくじけていては聖子ちゃんだって・・・。

机の上の聖子ちゃんの写真が私に優しく微笑みかけてくる。

(せ、聖子ちゃん!)

私は窓のカーテンをそっと閉めるのだった。

2016/07/26 09:26|受験生HTB:0CM:0

コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://psz.blog42.fc2.com/tb.php/160-60550363

↓投票するのよっ!! 



人気ブログランキングへ

最近の記事+コメント 


リンク 


このブログをリンクに追加する

FC2カウンター 


ブログ内検索 


RSSフィード 


pranks 


アルファポリス 



↓人間最後の日

↓タベグロ

↓じじいの巣


↓冬の夜の楽しみ
↓スマートホンこわい

Copyright(C) 2006 人間最後の日 All Rights Reserved.
Powered by FC2ブログ. template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.