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日系ハーフ三世・大家族を装え!(第一話)


~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!

~テッテレテ、テーレレ~・・・



おいら日系ハーフ三世オルガ・ススム、人呼んでオルガ三世!

今日もいとしの峰子ちゃんからメールがあったんだ。

珍しく迎えに来てくれるらしいんだけど、よく考えてみりゃ当然だよね。

おいらの愛車ボルボ13は、この間峰子ちゃんが乗っていったきりなんだ。

いくら中古車だからって、返してくれないなんてあんまりだよ。警察に被害届けを出すわけにもいかないしね。

だっておいらは国際指名手配されてんだぜ!

今日こそご褒美と一緒にボルボ13を返してもらうんだ。

あっ、峰子ちゃんが来たぞ。合図のクラクションが鳴っている。



「おーい、わかったからもうクラクション鳴らすのやめてくれよ!」

峰子ちゃんは気が短いんだ。おいらが出てゆくまでずっとクラクション鳴らしっぱなしにする気だ。

少しは近所の迷惑も考えてくれないかな。

「遅いわよ、オルガ!」

車のところまで行くと、彼女はやっとクラクションを鳴らすのをやめてくれたんだ。

「峰子ちゃん、近所の人に迷惑だから、クラクションは一回でいいよ」

「あんたが外に出て待ってないからいけないんでしょ。今度から気をつけなさい!」

「はい・・・」



見ると助手席にはもう一人乗っているぞ・・・。

「やあ、オルガ。久しぶりだな」

燕尾服にシルクハットをかぶっているのは、仕事の仲間であり峰子ちゃんのご褒美を狙うライバル、ジネン大作だ。

彼はフランス生まれのハーフで、一緒に峰子ちゃんの指令を受ける仲間というわけ。

ジネンもおいらと同じく国際指名手配されてるんだけど、その罪はおいらとはちょっと違ってるんだ。

置き引きをやらせたら天下一品の腕前で、今まで一度も捕まったためしがないのさ。

いつも黒い燕尾服を着てダンディーを気取ってるけど、小さい頃はおいらと同じく貧乏で苦労した身の上らしい。

「オルガ、また失敗したんだってなあ・・・」

ジネンのやつは、青い瞳を細めながらニヤニヤ笑っている。

「おいら失敗なんかしちゃいないよ。うまく逃げたから大成功ってわけ」

「何言ってんのよ、たった20枚しか持ってこなかったくせに」

相変わらず厳しいね、峰子ちゃんは。



「峰子ちゃん、今日はどこへ行くんだい?」

「スーパーへ行くわよ。最近出来た大型の店、よくCMやってるでしょ」

「へえ、そんなところで晩御飯のおかずでも買うのかい?」

「あんた馬鹿じゃないの!そんな安っぽい店でお金使うわけないじゃない。今日は割り箸をいただくのよ」

峰子ちゃんはお金持ちのくせに、ちょっぴりケチなんだ。

大富豪の令嬢という立場を利用して、おいらたちを巧みに操って喜んでいるのさ。

給料だってくれるんだぜ!

それなのに、指令はいつもケチな仕事ばっかり・・・。

ホントはそんなことに付き合いたくないんだけど・・・。仕方ないよね、惚れた弱みってやつかな。



おいら、気づかれないように彼女の長い髪の毛にそっと顔を近づけたんだ。

後ろなら気づかれないもんね。これだけはタダで楽しめるからさ・・・。

「バックミラーに写るんじゃねーよ、このタコ!」

これまた峰子ちゃんにはお見通しだあ。でも、その瞬間にこっそり鼻で息を吸ったのさ。

むせ返るくらいの煙がおいらの鼻に入り込んできた。

そんなおいらを邪魔するようにジネンのやつが思い切りタバコをふかしやがったんだ。



*(第二話)に続く
2016/07/14 09:56|日系ハーフ三世TB:0CM:0

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