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伝説のレスラー(3) 異種格闘技

職場の休憩時間にメタボチックと話をしていた。

「シャコマンって何か知ってるか?」

私が聞くと、彼はしばらく考えてこう答えた。

「プロレスラーですよ」

「お前、適当なことばっか言ってんじゃねえぞ!」

私が笑いながら突っ込むと、彼はシャコマンがレスラーである可能性について語り始めた。

「エビボクサーってのがいるんですよ、知ってますか?」

「知るか、そんなもん」

人が知らないと思って適当なことばかり言いやがって・・・。

「映画であるんですよ、本当に・・・」

近くにいた500円貯金の彼に同意を求めると、彼もその存在を認めているようだ。どうやら本当らしい。

「イカレスラー、っていうのもいるんですよ」

イカのような覆面をかぶったレスラーが実在するらしいのだ。現役かどうかはわからない。

しかし、そんな不思議なレスラーが実在したとは驚きだ。彼の戦う姿を一度見てみたいものだ。



私の頭の中は、伝説のレスラー・ジャイアントこすぎとなって、イカレスラーと戦っていた・・・。




カーンッ!

今日の相手は人間じゃないぞ。足が十本あるヌメヌメしたイカが相手だ。

いったい誰が探してきたのだろう。マンガにだって出てこないようなキャラクターだ。

いくら私が強いからといって、これじゃ別な意味で異種格闘技ではないか。

「おおっと、イカレスラーの長い足が伸びたぞーっ!」

リングアナウンサーの声が会場に響く。

彼の十本の足のうち二本だけは長くなり、それを後ろへ回して反動をつける。

ピシッ!

私の身体は長いムチで叩かれて激しい音をたてる。

ピシッ、ピシッ、ピシッ!!

立て続けにムチが繰り出されるが、私にはまったく効きはしない。いや、むしろ気持ちいいのだよ。

なぜなら私は生粋のマゾヒスト。痛みをすべて快感へと変えてしまうことの出来る男。

さあ、もっと私をムチ打っておくれ。ああ気持ちいい・・・。



イカレスラーもさすが攻め疲れてきたようだ。今度は私の攻撃の番だ。

相手の胸めがけて思い切りよく平手打ちを食らわせる。これは馬場師匠から教わった技だ。

「師匠譲りの空手チョップ炸裂だぁー。これは効いているぞ!」

こう見えても私は、師匠であるジャイアント馬場から名前をもらった男。

相手がイカであろうが負けるわけにはいかないのさ。

もっとも私はお前の弱点も知っている。眉間の部分に空手チョップを一撃加えれば、とたんにお前は真っ白くなって倒れるはずだ。

師匠仕込みのから竹割りを食らわせてやるぞ!!



その瞬間、イカレスラーの姿が消えた。

やつらは擬態と呼ばれる姿を背景に似せる技を持っているのだった。

イカレスラーよ、いったいどこに消えたというのだ・・・。

キョロキョロ辺りを見回す私に、突然ヌメッとした感触がのしかかる。

マットに倒れこんだ私に、姿を現したイカレスラーが覆いかぶさってくる。

ブリッヂで交わそうとしたが、なにせヌメヌメして動けない。しかもやつの十本の足が全身に絡みついている。

まるでどこかのローションプレイのようにこそばゆく気持ちいい・・・。

しかも吸盤で私の皮膚を吸ってくるからたまらない。ああ・・・。



全身を十本足で縛られて動けない私の顔に、イカレスラーの口が近づいてくる。


びじゅぅーーーっ!!


なんとやつは墨を噴出したのだ。私の視界は完全に断たれてしまった。


これほどの屈辱があるだろうか。これじゃあまるで目隠しプレイだ!


吸盤に吸われた私の皮膚はおもちゃのようにペッタンペッタン音を立てている。


ああ気持ちいいぞイカレスラー。


今までこれほど私を喜ばせたやつはいない。お前になら名前をくれてやってもいいぞ・・・。


ああ、あんまり気持ちよすぎて失神してしまいそうだ。





あ・、




カンカンカーン!!


試合終了のゴングの音が、私の身体が吸われてゆく音に聞こえながら意識は途絶えた。
2016/05/21 19:45|伝説のレスラーTB:0CM:0

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