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人間最後の日

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足田代

Author:足田代
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下のカテゴリーは古い順に並んでいます。 最初から読みたいときにどうぞ。


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じじいの巣 (105)

ハイブリッドカーも燃費の良くなる今日この頃、ひなたぼっこしてるかい?

休日のちょっとしたドライブでもエアコンいらずのいい季節になりましたでございますよ。

暑くなったら窓をちょっと開けてやりゃいい。気持ちのいい風が吹き込んでくるよ。

くんくん、ああ臭え。

時々は豚小屋の匂いもしますのことよ。おほほほ。



ふと見ると、フロントガラスの内側に小さな羽の生えた虫が居座っている。

新しい生命を得た虫たちも元気ハツラツ、ハイブリッドカーにたかってくるというわけだ。

人間に危害を加えるようなやつではないが、運転中はどうしても視界の邪魔になるから困る。

窓を開けていらっしゃいするも、ダッシュボードの居心地がいいらしく動こうとしない。

手を前に伸ばして、シッ、シッするもののまったく効果はない。



ならば見えなかったことにしようと、「そんなちっぽけな虫は気にしない作戦」に変更する。

でもだめだ、気にしちゃいけないと思えば思うほど余計気になってくる。

こうゆうの、なんとかってゆうことわざにあったよな、そうあれだあれ。

えーっと、なんだっけなあ・・・。

お、考えているうちにいなくなったぞ。作戦成功!

・・・いや、やっぱりまだいたよ。
2017/04/29 09:00|じじいの巣TB:0CM:0

ぼくやってまん (5) 夜食いただいてまん

ぼくやってまん、ゴミの分別やってまん。

地球環境の悪化を防ぎ、資源の有効利用を目指すエコ活動。

「大量生産、大量消費」の時代を生きてきたおれたちにゃあ今さらって感じだ。

でも、それが地域のルールとなっては仕方ない。協力しましょ、そうしましょ。



そんな中でおれたちのできることは、身近なところで捨てるごみを細かく分類することくらい。

ペットボトルにアルミ缶スチール缶、食品トレーに牛乳パック、新聞紙や段ボール雑誌など・・・。

キチンと分別すればみんなリサイクルが可能な世の中になってきた。

スーパーへ買い物に行くときに分別して持って行くだけで、なんか世の中の役に立ってる気がするよ。


ぼくやってまん、エコ活動やってまん。


古着の作業着に軍手着用で、やってきました深夜の公園。

日中みんなが捨てたゴミが分別もされないまま、大きなゴミ箱にまとまっているよ。

子供やその家族、若いカップルに散歩に訪れた老人たちの置き土産。



腰の手ぬぐいを頭に巻いて、ここで一発やってまん。


ゴミ箱に頭を突っ込んで、探る探る。

ビールにジュースのアルミ缶がたっぷりと収穫される。これは意外と金になるんだよ。

雑誌も新しいものならばまあまあの金で買い取ってくれる。

おっとびっくり、コンビニ弁当だ。これはほとんど手付かずの貴重品だ。

まだまだたっぷり、次から次と埋もれた資源がおいらを待っている。

ボランティア活動も大変だよ。もぐもぐ。
2017/04/27 09:00|ぼくやってまんTB:0CM:0

タベグロ (48) 和風豚骨ってなんじゃ


春の健康診断が近づく中、本来ならラメダンに突入している時期なはずだが、なぜか今年はラーメン屋に。

ラメダン = ラーメン断食

体重調整や健康ために年に一度、健康診断の一か月前から入る儀式である。

いつもは混雑しているはずのラーメン屋が、今日はなぜか駐車場に空きがちらほら・・・。



休日だというのにすんなりと、客待ちノートにも記入せずにそのままカウンターへ。

水を運んできた店員が限定メニューの麻婆ラーメンを勧めるが、あえて断ってしょう油ラーメンを注文。

その時に、「一緒に餃子もいかがですか?」などと聞いてくる。

この店の客が減ってきている理由がなんとなくわかってきたような気がした。

とらまる和風とんこつ醤油


さて、健康診断泣かせの背脂がたぁーっぷり。

時間をかけてゆっくり食べているうちに、メニューに「和風豚骨」の文字を発見。

とらまるメニュー和風豚骨


そういえば店の看板にもでかでかと書いてあった。

でもでもー、和風豚骨ってなんじゃ??

「洋風豚骨」ってもんがあるなら持ってこんかぁーーっい!!
2017/04/25 09:00|タベグロTB:0CM:0

じじいの巣 (104)

都会を散歩しながらのぶらり旅で遊園地にたどりついたよ。

じじいの住んでるよい街は散歩するだけでも楽しいが、さらにいろんな発見があるから面白い。

乗り物もたくさんあるけど、目がぐるぐる回るから遠慮するよ。

おいら、さもはんきんぽが弱いからよお。回転物にゃあめっぽう弱いんだ。



休憩がてらに立ち寄るゲームセンターでは日頃鍛えた身体を試すチャンス到来。

まっするまっする


伝説のプロレスラーがおいらを挑発していやがるぜ。

しかも2回で100円とはリーズナブルじゃねえか。よおし、やってやるよ。

握力は鍛えてないから自信はないが、腹筋と背筋はトレーニングしてますからねえ。

背筋は年齢以上の数値が出せそうな気はするんだ。

まっするまっする記録


おっとびっくり、とんでもねえ記録が出たよ。

20代の平均値をはるかに上回る数値を叩き出したが、あまりに力みすぎて屁が漏れましたぷう。

2回目もやっぱり漏れましたでぷう。

後ろで小学生が見ていたので、とても恥ずかしかったでぷぅ。
2017/04/23 09:00|じじいの巣TB:0CM:0

タベグロ (47) ラストオーダーは眠った後で


夜中に車をとばして、じじいあこがれの東京へやってきたぜ。

長時間のドライブの疲れを癒そうと、深夜までやってる鳥貴族へ。

このお店はなんでも280円均一だからありがたい。

とりあえずは焼き鳥やサイドメニューを大量注文する。閉店時間が近づいてきているからだ。

鳥貴族なんこつ食いかけ


しばらくすると日本語もたどたどしいお姉さんが、ラストオーダーをうかがいにやってきた。

都会では飲食店の店員の多国籍化が進んでいる。

彼女たちは手にタブレットみたいな注文する機械を持っているから、間違うことも少ないのだろう。

労働人口が少なくなる日本社会の行くつく先はこれで仕方ないのかもしれない。



みんなてんでにお茶漬け、鳥ぞうすいなどを〆に選んでいるが、おれはもちろんラーメンだよ。

他のメニューにも心が傾くが、ここは自称裏ラーメンミシュランの仕事でもあるからな。

鳥貴族塩わんたんめん2

お茶漬けを皮切りに、次々と運ばれてきたがどれもイマイチ。

所詮280円だから仕方ないかとあきらめていたところ、予想通り一番最後にやってきた鳥釜飯が抜群にうまかった。

写真を撮り忘れたのはほとんど眠っていたからさ。
2017/04/21 09:00|タベグロTB:0CM:1

仮面フーフ・フレッシュマンセール

ちょっとした用事でフォーマルが必要な場面が訪れた。

スーツでも着てゆけば間違いないのだろうが、私のそれはかなり古くなっているのだ。

ちょうどその日の新聞に、格好の折込チラシが入ってきた。

紳士服の特売セールの広告だ。「フレッシュマンセール」と書いてある。

そのチラシを持って、私は妻にスーツを購入したい旨の話をした。

「旅費とかでお金いくらかかると思ってるの?どうせ、スーツなんて似合わないでしょ」




カチッ。


頭の中のスイッチが入りそうになった。しかし、今回は入らない。

自分でわかっているからだ。日本一スーツが似合わない男だということを・・・。



「ネクタイも一人でしめれないでしょうが」

それもそのとおりなのだが、子供の前で言わなくてもいいだろう!!






・・・カチッ。


私の頭の中のスイッチが入った。





出たな妻ショッカー!


へーんしん。仮面フーフ!



お腰につけたホッカイロが回りだす。



つられて、ぽこりんくんもも回りだす。




ぎゅいぃぃーん。




覚悟しろ、妻ショッカー。今日こそ決着をつけてやる!





イーッ!



子供戦闘員が笑っている。ネクタイがしめられない男がそんなにおかしいか!




「子供はお風呂へ入りなさい!!」


私の攻撃で子供戦闘員は一掃された。



私は前回の戦いで多くのことを学んだ。

今まで私の必殺技を一度も出していないことに気づいたのだ。

私の必殺技「三段跳び論法」を最初に喰らわせれば、それで私の勝利となるに決まっている。

三段跳び論法を組み立て始める・・・。




スーツを買う ⇒ 今なら二着目半額 ⇒ 家計も大助かり



出来た。これで妻ショッカーを倒せるぞ。 

妻ショッカーは余裕を見せて笑っている。今がチャンスだ!




必殺!さんだんとーび、・・・ろんぽーっ!!



必殺技が炸裂する。




ぼがあぁぁん!!





の予定だったのだが、二段目の「二着目半額」のところで妻ショッカーはするりとかわし、反撃に転じた。


「二着買ってどうすんの!」





うわあぁぁぁ!


私は三段跳び論法の決め技に行く前に力尽きた。


もうだめだ。体力の限界だ。

その時、もはやこれまでと思われた私の手に、不思議なぬくもりを感じた。


そ、そうだ。


私は手に持っていたチラシを丸めて、空中へ放り投げた。


丸められたチラシは空中に舞い上がると、その最高到達地点でピタリと静止した。


そして、急激な勢いで回り始めたのだ。




ぎゅいぃぃーん。


つられてホッカイロも回りだす。



ぎゅぎゅぎゅいぃぃーん。



そのチラシ玉が煙とともに消えたと思うと、全身タイツの男が現れる。

チラシの内容をそのままプリントした、けばけばしい色のタイツだ。



「フレッシュマン・セール、参上!」



あぁ、これが伝説のお助けヒーロー「フレッシュマン」か・・・。しかもセールだ。


どうやら私を助けに来てくれたらしい。


私とフレッシュマン・セールは円陣を組んで作戦を練る。


よし、今回は二人の合わせ技で行こう。私は最後の気力を振り絞った。いくぞ!





ツー・パンツ・スーツ!!!


二人共同の必殺技が妻ショッカーに直撃する。




しかし、妻ショッカーは後ろへのけぞりブリッヂでかわす。そしてすかさずこう言った。





「3ヶ月小遣いなしね」


小遣いがなくなったら大変だ、好物のたい焼きも買えなくなる。

評論家の域に達したラーメンも食べられなくなってしまう。も、もうだめだ。

(や、フレッシュマン、どこへ行くのだ)

フレッシュマンはカニのような横歩きで逃げてゆく・・・。







うわあぁぁー。






爆!!!





今回はフレッシュマンの応援もむなしく、勝利を逃してしまった。

フレッシュマンはもうどこかへ消えてしまった。もう二度と現れることはないだろう。

しかし、まだ戦いは終わっていない。家庭平和を守るため、仮面フーフは今日もゆく。

ゆけ、仮面フーフ。戦え、仮面フーフ。


(対戦成績は個人情報保護法によって公開できない)

2017/04/19 09:00|仮面フーフTB:0CM:0

タベグロ (46) 3枚のお札で290円うどん達成

はい、土曜日に一人ぼっちでチャレンジャーでお買い物。

妻ばばあに言いつけられた、もやし、納豆、牛乳などなど・・・。

おいらの目当ては巨大なボトル焼酎だよ。もうそろそろ切れそうだからな。

4リットルの大きなやつを買っていたんだがなんと一か月持たねえんだ。

そんなに飲んでるつもりなかったんだが、よく調べたら妻ばばあも飲んでたらしい。

今回はこの店最大の5リットルボトルを求めて来たのだが、なんと売り切れ。

仕方なく格安1530円の4リットルボトルを購入。もちろん25度だ。



念願の5リットルボトルが買えずにちょっとがっくりのじじいだが、帰り道のランチはちょっとお楽しみ。

この前からためていた亀のつくうどん屋さんのチケットが3枚貯まっていたからさ。

3枚だと、大根おろしかとろろ、温泉卵の中からお好きなトッピングが一つ無料でサービスされるんだ。

だから今回こそは念願の290円うどんを達成するチャンス。



最初の関門のうどん並み、大盛りの選択をなんとか「並み」でクリア。

そこですかさず3枚のお札を差し出して、サービスのとろろをゲットする。

あとは目の前の天ぷらの誘惑をじっと我慢して行列を進んでゆく。

前の客が天ぷらを二つもとったが、おいらにゃあこのとろろがついている。

レジに到着するとついに「290円です」の言葉が・・・。

じじい感激、ついに目標達成したでございますですよ。

もちろん、ネギと天かすと汁は山盛りにしたことは言うまでもないよ。

丸亀290円かけうどん+とろろ
2017/04/17 09:00|タベグロTB:0CM:0

じじいの巣 (103)


仕事の後のトレーニングは週に3、4日通っているじじい。

その時間のメンバーも徐々に見慣れてきたところ。

ペタペタ音ランニングじじいに、陸上命全力疾走兄貴。

最初は驚いた完全O脚ばばあのウォーキングにもすっかり慣れてしまった。

でもいつも後ろから近づく度に、そのO脚の開いた空間に吸い込まれてしまいそうな気分になることは変わりはない。



でも時々イレギュラーなメンバーが現れる。

今日のイレギュラーさんは、若い高校生くらいのカップルだ。

彼氏はジャージを着ているが、彼女の方は普段着のパーカーを羽織って歩いている。

なんか歩きながらずっと会話をしているようだ。

たぶん、おいらが追い越した後に悪口を言ってるんだろうな。ハゲ頭で悪かったな。



そのカップルらしき二人は、結構大きな声でしゃべっている。周りなど気にしていないようだ。

聴覚が老化してきたじじいにも、追い越し際に若い二人の会話がしっかりと聞き取れた。

「そんな、誰にも内緒にしているくらい恥ずかしいんだったら、別れた方がいいんじゃないの」

彼女の声は聞こえたがそれに対する彼氏の返事はなかった。

じじい自叙伝、青春の1ページが開かれてセピア色の胸キュンが迫ってくる。

青春時代のじじいが突然脳裏に現れる。学生服を着た高校生だ。

そいつは両手を腰に当てて、股間をギンギンいわせながら笑っていた。
2017/04/15 09:00|じじいの巣TB:0CM:0

三本目の矢


こんな夢を見た・・・



学校の授業中、私は金八先生に呼ばれて前に出て行く。

呼ばれたのは私一人ではない。メガネをかけた優等生も一緒だから、怒られるのではないようだ。

彼は長い髪を耳の後ろへ沿わせながら、「やってみろー」と私に弓と矢を渡す。

やってみろはいいが、私にはそんな経験もない。

しかし、もう一人の男はやる気まんまんになっている。かなり自身がありそうな感じだ。

目標は5メートルほど先にある紙で作られた的だ。

二枚あるその的は、一枚が丸をいくつも重ねた一般的なもので真ん中が赤い丸、もう一つの的は動物らしき絵が描いてある。

矢は二本渡されたから、両方をそれぞれ狙うということなのだろう。



隣の彼はすぐに弓をひいて準備した。見ると、矢は一度に二本引いているではないか。

「よおし、撃てー!」

金八の掛け声とともに矢を放つと、二つの矢は見事にそれぞれの的のど真ん中を貫いた。

「お見事、100点!」

隣の彼は私を見てにやりと笑った。実に嫌なやつだ。

私が一本だけ矢を放とうとすると、即座に金八の指導が入る。

「矢は一度に二本と決まっているだろうがぁ!」

慣れない手つきで二本の矢をどうにか引いて、少しだけ間隔を開いた矢を放つ。

まっすぐ的に向かっていた矢は、途中からその軌道を変えて脇へそれてゆく。

所詮そんなものかと思っていたら、矢はぐるりと向きを変えブーメランのようにUターンして戻ってくるではないか!

頭の左右から迫り来る矢を私は素手でつかみ取る。あと一歩で頭に突き刺さるところだった。

右手につかんだのは紛れもなく矢だったが、左手にはなんとハムスターが握られていた。



手をそっと離すと、ハムスターは走って逃げてゆく。

「素晴らしい、400点満点だ!」

金八は私に拍手をしている。どうやらこれはテストだったようだ。

「お前は合格だ、帰っていいぞ」

彼は入り口のドアを指し示し、私に帰るよう合図を送る。

そのあとにメガネの彼のほうに向き直った先生は、厳しい口調で言った。

「お前は不合格だ、今日はできるまで帰さんぞ!」

さっき100点を取った彼は、居残り勉強となったのだろう。

ドアを開けて帰ろうとする私を、居残りとなった男が睨みつけている。

その激しい視線が、三本目の矢となって私の身体に突き刺さった。

2017/04/13 09:00|夢の続きTB:0CM:0

花粉症のおっさん


「最近、目が痛くって・・・」妻が心配そうに鏡を覗き込んでいる。

見ると目が充血しているようだ。

「花粉症じゃないかしら?」

そういえば、よく鼻をかんでいる。

私は花粉症というものには縁がないのでよくわからないが、かなりつらいという話を聞く。

鼻水が止まらなかったり、目がショボショボしたり、とにかく顔の辺りが嫌になるようだ。

今までかかったことない人も、突然になったりするというから安心してはいられない。

妻にも医者へ行くよう勧めたが、それほどひどいわけでもないらしい。



花粉症対策としては、マスクなどがあげられるが、かかってしまったら最後、治療するしかない。

鼻をスッキリさせるために「鼻うがい」というテクニックがあるという。

普通は口から水を入れて、のどでガラガラさせて吐き出すものだ。

「鼻うがい」とはいったいどんなものだろうか・・・。




私の頭の中は水の分子H2Oとなって、洗面器の中にあった。



洗面器に張られた私たちぬるま湯に塩が混ぜられてかき混ぜられる。

食塩というやつは困ったものだ。私たちに溶け込んで一体となろうとする。

私も必死で抵抗を試みるのだが、温められると弱いのだ。食塩の分子NaClが入り込んでくる。

あっという間に食塩水の出来上がりだ。

私は出来ることならこいつとは一緒になりたくなかった。

せっかくカルキで清められた身体が、食塩という物質を受け入れることによって、海水と同じになってしまう。

まるで、未来から原始時代へ逆戻りしてしまうような感じがするからだ。



洗面器に人間の顔が付けられた。

これはきたないおっさんだ。顔の表面に脂まで浮いている。

おっさんは鼻の穴から一気に私を吸い込む。



ゲホッ、ゲホッ、ウゲゲーッ!

ほうら、言わんこっちゃない。素人はこれだから困るのだ。

気を取り直したおっさんがもう一度私を吸い込む。今度はゆっくりだ。

すさまじい吸引力に身を任せ、私は鼻の穴の中をゆっくりと上ってゆく。

鼻腔の赤じゅうたんが私をどんどんその奥へ誘っているようだ。

鼻毛の密林を抜けるときに、私の身体がこすれてゆらゆらと揺れる。

なんかくすぐったいような、気持ちいいような不思議な感覚だ。

ゆりかごで揺られているような安らぎがあった。出来ることならずっとこのままでいたい。

そんな私の気持ちにおかまいなく、流れは止まることなくその奥へ続いてゆく。

赤じゅうたんの、生命力を表現するような激しい色のところに、時折アメーバーのようにへばりついた物質がある。

鼻水たちだ。

彼らはそこから剥がされまいと必死になっているのだが、弱いやつらは私と一緒になって流れの中に巻き込まれる。

私の身体の中の塩分濃度も急上昇する。




やがて鼻腔の頂点に到達すると、今度はくだりに変わる。

私は一気に喉の奥までそのスロープを駆け下りる。

赤いじゅうたんはどこまでも続いていた。私はそこを滑るように降りていった。

やがて、その途中で吸引の力がかからなくなった。喉の中腹でひとかたまりとなったのだ。



ガラガラガラ。

激しい音と強烈な振動が私を襲う。

ぐるぐると回転させられながら、喉の表面に付いた痰が剥がされてゆく。

(これ以上私にかまわないでくれ!)

塩分濃度の上昇よりも、異物の混入が私のプライドをずたずたに引き裂こうとする。




コロコロコロコロ。

音はさっきより高くなった。私の身体も高速回転を始める。

ああ、もう何がなんだかわからなくなってきた。




ほげーーっ!

洗面台に吐き出された私は、汚れた身体になっていた。

というよりも塩分濃度の上昇により、私の身体は痰に吸収されてしまっていたのだ。

しかし、私の最後の生き残りがまだおっさんの喉の奥に残っていた。それが最後の望みだ。





かーっ、ぺっ!!
2017/04/11 09:00|二期TB:0CM:0

ニコラス刑事・「もったいない」を語る


休憩時間にニコラス刑事と一緒になった。

ちょうどその時は日本特有の「もったいない」という言葉について熱く語られていた。

なんでも、他の国には「もったいない」に相当する言葉がないらしい。

この日本独特の素晴らしい言葉が、今世界で見直されているということだった。

「しかし、あれはもったいないよな!」

待ってましたとばかりに、ニコラス刑事が野太い声を張り上げる。

皆が自分に顔を向けたのを確認してから、また声を一段と大きくして話を続けた。

「コンビニの弁当だよ!」

彼はいつもコンビニで弁当を買ってきて食べているのだが、それがどうしたというのだろう。

「値段が高いからですか?」

彼はケチだから、所詮そんなことを言うのだろうと思っていた。

「馬鹿野郎!おれはそんなケチな人間じゃねえぞ!」

彼はどうやら私のつっこみが気に入らなかったらしい。



「この前、賞味期限切れの弁当をレジに持っていったんだ」

わざわざ期限切れを確認して持ってゆくだろうか?

「レジで賞味期限が切れてるよ、って教えてやったんだよ」

どうやら彼は期限切れだからもらえるのではないかと期待していたらしい。

ケチな彼の考えそうなことである。



「賞味期限と消費期限というのがあって、賞味期限というのは・・・」

少し離れたところで聞いていた芋洗いが喋りだす。これが始まると長くなるのだ。

話の骨を折られたニコラス刑事が下を向いて露骨に嫌な顔をしている。


KY = 空気読めない

芋洗いのやつはいつもそんな調子なのだ。他人の話を聞いてやろうという気がまったく感じられない。

私はそんなニコラス刑事がかわいそうになって、話しを強引に押し戻した。

「で、もらってきたんですか?」

ニコラス刑事の表情にも笑顔が戻る。

「いや、それが『決まりだから捨てないといけない』って言うんだよ!」

なるほど、彼のもったいないとはそういうことだったのか・・・。

まだ食べれるのに捨てなければいけないというのは、確かにもったいないとは思う。

しかし、食べた人が食中毒になったりしたら、それこそ大問題である。



「『ここで食っていくからいいだろう』って言ったのに、ダメなんだとよ!」

コンビニでそこまで食い下がる男を見たことがあるだろうか?

ニコラス刑事のその言葉に、ケチを通り越した恐ろしいまでの執念を感じずにはいられなかった。

「本当にもったいねえよなあ」

彼の食べ終わった弁当が、ゴミ箱から拾ってきたもののように思えてくるのだった。
2017/04/09 09:00|ニコラス刑事TB:0CM:0

タベグロ (45) トリンドル玲奈だよっ

健康のためにファストフードからはしばらく遠ざかっていたじじい。

子供にせがまれて久しぶりにマクドナルドハンバーガーの赤い門を叩いた。

というか、現在田舎ではドライブスルーなるものが主流となっている。

だから実際には店内には一歩も入っていない。店の前のスピーカーに向かって注文をするだけだ。



ところがこの会話システムがややこしい。

店内であればメニューを指さしながら注文できるのだが、商品名を一字一句間違わずに読み上げなければならない。

ちょっとでも読み間違えようものなら聞き返すことやまびこの如し。

こっちは歳のせいで滑舌が悪くなっているというのに、容赦のないつっこみはマニュアル通りなのか。

やっとのことで家族全員の注文が終えて、会計に車を進めるとそこで注文間違いが発覚。

「お客様、確認しますけど単品でなんとかパウダーは注文されましたか?」

「いえ、注文してませんよ」

どうやらポテトフライにかける味付け粉らしい。

単品でそれだけ注文するやつがあるかい。ちょっと考えりゃわかるだろうに。

ダブルクオーターぱうんだー


ということで、じじいは新メニューらしい「ダブルクオーターパウンダー」にしましたのことよ。

大きいハンバーガーが二枚も入っているから、貧乏じじいにはもってこいのメニューさ。

家に持ち帰ったから大サービスで、さらに追いケチャップ山の如し。

クオーターパウンダーが二枚だから実に食べごたえがあったよ。

クオーターが4分の1だから二枚で2分の1、つまりハーフパウンダーなわけ。

0.5ポンドならグラムに直すといくらになるんだろ・・・。

んーーっ、わかんないっ。ローラだよ。
2017/04/07 09:00|タベグロTB:0CM:0

じじいの巣 (102)

じじいの朝は早い。

目覚ましを6時にかけても5時には目が覚めてしまう。

小便が近いからだ。

冬の寒い時期などは、その前に一度1時か2時に催してくる。

その後はすぐに寝れるが、朝はさすがにもう眠れない。

朝が早いから夜はすぐに眠たくなる。

これがじじいの早寝早起きのシステムだ。



さて、早起きしたじじいはいったい何をするのでしょうか。

はい、小便をした後は食卓テーブルの椅子に座ってちょっと休憩。

ぼおっとしているのでございます。昔ならばここでタバコを一服していたところ。

タバコもやめたじじいにゃあ何もすることなどないのだよ。

昨晩飲み残したお茶の残りをすすって、さらにぼおっ。

寝ている間に充電MAXなスマホを取り出し、モンストゲームだてーってれっててー。



さて、そろそろ仕事に出かける準備しなくちゃな。

会社の制服に着替えて顔を洗う。うーん、さっぱりグッモーニン。

んーにゃ、この貧乏じじいは朝飯など食いませんのことよ。おほほほ。

筋トレの後飲んでいるプロテインを毎朝いただいているのでございます。

うまいのかって?

健康のために飲んでるだけだよ、どこぞのじじいばばあが飲んでいる青汁と一緒だよ。

目覚ましテレビで朝の情報を仕入れることも忘れちゃいけねえ。

会社で情報レベルの低いじじいだと思われたくねえからな。

あ、今日は土曜日だったよ・・・。
2017/04/05 09:00|じじいの巣TB:0CM:0

ぼくやってまん (4) 初心者歓迎まん


ぼくやってまん、ゴルフ打ちっぱなしやってまん。

雪も解けて、今年もいよいよゴルフシーズンの到来だよ。

こんなじじいだけど、ゴルフだけは歳をとっても楽しめるスポーツなんだ。

へたくそにはへたくそなりの楽しみってもんがある。スコアなんかどうでもいいのさ。

一日にたった一度でもいいから、ナイスショットがあればいい。



だけどもだけども、いくら練習すれどコースに行く相手がいない。

へたくそだから誰も誘ってくれないんだ。同じくらいのレベルの相手を見つけないといけない。

春風に誘われて新緑のコースへ、ここで一発やってまん。

そういう初心者が集まるコンペみたいなもんに、実は毎回参加してるのさ。

へたくそどうし、お互いの傷をなめあって、励ましあうのが恒例のシステム。

わけのわからない解説や、なんの根拠もないアドバイスまで飛び出すから面白い。



でも、そこで知り合った初心者たちもいつしか上級者となり去ってゆく。

そのうちにおいらだけがそこの主みたいになって取り残される。

ああ、なんでもいいから早くやってこいよ、初心者さん。

おれがキミたちへっぽこゴルファーの登竜門。どんどん踏み台にしてゆくがいいさ。

初心者諸君。気が向いたらすぐにおいらに声をかけてくれないか。

おれならいつでもバンカーか林の中にいるからよお。
2017/04/03 09:00|じじいの巣TB:0CM:0

タベグロ (44) ローションの後はキョンキョンの顔で


ローションじじいのその後を想像しながら、帰り道にはまた亀のつくうどん屋さんへ。

そうだよ、今度こそ誘惑を振り払って290円のかけうどんを食ってやるよ。

今日はお昼前にやってきたから駐車場にもすんなり停めることができたしな。

対策はちゃあんと考えてあるさ。天ぷらとか見ないようにスタスタと歩けばいいんだ。

鼻の穴から息を吸わないようにして、いい匂いもがっちりガード。



でも、店内に入るなり客が列を作っていることに気付く。

駐車場はそれほどでもないのに、なぜこんなに並んでいるのか・・・。

お盆を持ったままメニューを見ているとなんだか変な気分になってくる。

まずはここで290円のうどんが大盛りの390円にランクアップ。

スタスタ歩けばいいところが、列をつくってゆっくりと流れる天ぷらの前。

ずっと息を止めてなんかいられねえよ。


丸亀うどんとかき揚げ

はい、でっけえかき揚げまでついてきちまったよ。

あんまり大きいから別の皿にもらったけど、うどんと比べてもずいぶん大きいのがわかるだろう。

アイドル全盛期のキョンキョンの顔くらいあるよ。

こんな大きいかき揚げは初めて食べたぜ。うどんも大盛りで大満足さ。

もちろん天かすとネギは山盛りだよ。欲張りで悪かったな。

しめて520円なり。次こそはきっと290円を達成してみせるぞ。おー。
2017/04/01 09:00|タベグロTB:0CM:0

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