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人間最後の日

すぐそこにある


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足田代

Author:足田代
誰にも言うなよ!


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下のカテゴリーは古い順に並んでいます。 最初から読みたいときにどうぞ。


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静かなる反抗

(*この記事は過去に書いたもので、現在は喫煙していません)


ショッピングセンターでタバコを吸うために、わざわざトイレの脇の喫煙室まで出かけることになった。

迷子になりそうなくらい大きいところなのに、喫煙できる場所はそこの一角に限られていた。


喫煙室

(すごく狭い)

テーブルのような場所は空気清浄機となっていて、その四隅に灰皿が埋め込まれている。

この部屋にはせいぜい4人くらいしか入れないだろう。

この隔離されたような部屋の扉は、女子トイレから出てくる通路に面していた。

当然窓も付いてはいるのだが、女子トイレの行き帰りの人には必ず目が合ってしまう。

外から見た喫煙者は、まるで檻に入れられた囚人のようだ。

一応ジュースの自動販売機はあるのだが、座ってくつろぐようなイスもない。

こんなところに長くはいられないように作ってあるみたいだ。




家族で食事を済ませた後、私はまたしてもタバコが吸いたくなってきた。

トイレの分かれ道から女子トイレの方へ少し行くと、例の窓から中が見えた。

先客は3人のギャルだった。彼女たちは目の周りを黒と青で縁取りしている。

テーブルの上にはきらびやかな飾りをジャラジャラとつけた携帯電話が並んでいる。

今流行のなんとかギャルだろうか・・・。

4人程度で満員の喫煙室にすでに3人が入って楽しそうに会話をしている。

私にはこの中に入っていく勇気がなかった。

しかし、若い彼女たちの会話の内容は聞いてみたかった。

それはぜひとも聞いてみたかったのだ。




私の頭の中は、空気清浄機となって、喫煙室の中でタバコの煙を吸っていた。



「ねえ、あんたの彼氏、絶対やばいでしょ!」

黄色い服を着たギャルがストラップのひもをいじりながら言った。

「マジやばいんすけどぉー。どおしよっかなぁ」

大き目のピアスを両耳にぶら下げたギャルは、そう言って2本目のタバコに火をつけた。

「元彼の方はやくざとつるんでるって言うしねぇ・・・、ねえ、聞いてるぅ?」

ちょっぴり太った色白ギャルは缶ジュースを飲んでいた。

「う、うん。」

「って、聞いてないしぃー。ぎゃははは」

笑った拍子に、灰がこぼれる。灰皿ではなく、空気清浄機の命ともいえる排気ファンの真上にだ。

黄色の彼女は、こぼれた灰を拾おうともせず話し続ける。

「そんで、今どこいったのぉ、彼?」

「それが教えてくんないんだぁ。メールだけなの・・・」

ピアスの彼女は寂しそうな顔を見せる。



「でも、連絡取れるだけいいじゃない、無事だってことだしぃ」

黄色のやつはまたしても灰をこぼした。いくら機械の私でも、これは頭にくる。

喫煙者のマナーがなっていないではないか。こういう人がいるから喫煙者は肩身が狭くなってゆくのだぞ!

私に出来る精一杯の怒りの表現、自動モードの出力がアップされた。

ファンモーターの回転数が上がる。



うぃぃぃーん・・・。



残念ながら、最近の空気清浄機は静音設計となっている。彼女たちに私の怒りは通じなかった。

「もう、アイツのことは忘れようと思ってんのぉ」

ピアスの彼女がテーブルの四隅にある灰皿にタバコを落とした。ジュッ、という音とともにタバコの火は消える。

中には水が張られているので火災の心配も無い。

「うん、そのほうがいいかも。他にもいい男いっぱいいるしぃ」

「あっ、もうこんな時間。ねえ、あれ見に行こうよ!」

そういうと、彼女たちはタバコを灰皿に投げ入れた。

「やべ、残っちゃった。どおしよう・・・」

色白の太った彼女は、残ったジュースを持った手を軽く振りながら迷っていた。

「いいじゃん、そこに捨てちゃえば!」

黄色の彼女は私の灰皿を指差した。

ジョボジョボと残りのジュースが灰皿に注がれてゆく。私の怒りは頂点に達した。



ファンモーターの回転数はMAXまで跳ね上がる!!



うぃうぃうぃぃぃーーーーん!!


静音設計な私の想いは、彼女たちの笑い声にかき消されるだけだった。
2016/09/30 09:00|二期TB:0CM:0

それでも腰を振り続ける男


先日のロデオボーイとうぃーのあわせ技で尻を痛めた私だったが、その後も運動は続けていた。

生活習慣を変えないと血液などの異常は治りにくいと思ったからだ。

食事だけでも治せるのかもしれないが、私自身も運動不足を感じていたからちょうどいい。

尻たぶに負荷がかかると悪いので、今度は状態を少し前に持ってゆき姿勢を正すことにした。

それ以来ずっと順調に続けていた。



ところが今度は腰が痛くなってきた。少し前にぎっくり腰をやったところが痛むのだ。

ぎっくり腰も運動不足が原因だと思っていたのに、これは逆効果だったのだろうか。

今までは何事もなくやってきたのに、なぜ急に痛み始めたのか?

私は前日のロデオボーイのプレイを思い出してみた・・・。



いつものように優れものマシンにまたがった私は、うぃーの野球を始めた。

コントローラーをバットに見立てて、コンピューターのピッチャーが投げる球を打つ。

このゲームに慣れてきた私は、相手投手が疲れてくるとすっぽ抜けの球を投げることを知った。

だからなるべく相手に球数を投げさせるようにじっくりと球を見てゆく。

すると、思うように点が入る。今までにはなかったフォアボールでランナーを貯めておいて一気にホームラン。

新しい攻撃パターンの確立だ。これなら楽勝だろう。

そう思っていたのだが、実はコンピューターの方もレベルが上がって強くなってきていた。

私が投げる変化球もことごとく見破って、打つは打つは・・・。あっという間に逆転を許してしまった。

その次の回もお互いに打ち合い、試合は乱打戦となった。

試合の途中でロデオボーイも止まってしまった。タイマーが作動したのだろう。

もう一度スイッチを入れてさらに続けたのがいけなかったのか・・・。



腰が痛いのはまだ鍛え方が足りないからだろう。

そう思った私は、その後一日だけ休んで、また運動を続けることにした。

今日もまたカーテンを閉めた部屋で、腰に温シップを貼りながら揺れ続ける私がいる。

たまたま部屋を通りがかった父が、その姿を見て驚いて立ち止まったが何も言わずに去っていった。

何かイケナイものでも見てしまったと思っているのだろうか・・・。
2016/09/28 09:06|二期TB:0CM:0

じじいの巣(76)

じじいの休日は葬式やらボイラーの修理で大忙し。

一昨日の晩に突然風呂のボイラーが壊れて、お湯が全く出なくなってしまったのだ。

昨日に修理屋を呼んで部品交換と手数料を合わせて3万円弱支払い、直ってよかったと一家で喜んでいたところ。

ところが、またしても同様の不具合が発生。いったい修理屋は何をしていったのか・・・。

どうせ壊れたのだからと、自分であちこち点検しながらいじってみると直ってしまう。

原因もだいたい想像がついたのだが、メーカーの修理プロのレベルが問われる。



ボイラーの修理できたことで、葬式もなんとか間に合い昼過ぎには終わった。

いつものトレーニング場所では、秋のマラソンイベントがあったらしい。

午後からトレーニングに行くも体育館は貸切状態。どうせ今日は終日利用できないのだろうと思っている人たちが多いのだ。

しかし、掲示板をよく見るとAM7:00から12:00までが利用不可となっていた。




たった一人のために開いている体育館の二階のランニングエリアに音楽が流れる。

エリアにはスピーカーが設置されているのだが、音楽が流れることなどほとんどない。

一人でかわいそうだとでも思ったか、それとも常連の私だけへのサービスのつもりか・・・。

でもそれは、どこから探してきたのか今はやりのラップミュージックだ。

どうせならパンクロックかヘビメタをかけやがれってんだい。

ま、どうせおいらワイヤレスイヤホンで音楽聞いてるからいいけどよ。



体育館の上をぐるぐる回っていると、一か所だけ豚小屋の匂いが漂ってくる。

空調もきかせていないから、部分的に窓を開けて温度調節している。

風向きからほぼ同じ窓から豚小屋が匂う。毎周回ごとに嫌な気分を味わうのだ。

ラップ音楽はかけても、そういうところはサービスしないんだね。
2016/09/26 09:03|じじいの巣TB:0CM:0

家庭教師ファックスの陰謀

私の下の子供が、この春に進学のために受験することになった。

制服や通学に使う定期、バッグなど、いろいろとお金がかかる時期だ。

そんな中でも、まだお金を使わせようとたくらんでいる連中が世の中には大勢いる。



夕方、我が家の電話が鳴った。

私が家にいるときは、必ず電話を受ける係りになっていた。

なにせ、私の真後ろにあのFAX電話が存在するからだ。



「こちらは○○と申します。○○さんの親御さんでしょうか?」

これは間違いなくセールス口調だ。しかも子供の名前を言ってきている。

「私どもは、家庭教師のご紹介をさせていただいております・・・」

黙っていればいつまでも話している。

「うちは必要ありませんから」

私ははっきりと断った。

「わかりました。では資料だけでもそちらに送らせていただきますので・・・」

私はハッとした。なんでこいつは子供の住所を知っているのか?

「うちの住所、どこで調べましたか」

私が怒り口調でそう言うと、相手は「担当を代わります」と言った。

その後で出てきたやつが適当なことを言っていたので、頭にきて「もう電話するな!」と怒ってやった。




私が電話を切った後、後ろで見ていた妻が拍手した。

私は心の中で大きくガッツポーズをした。功績が認められたのだ。

しかし、表情は変えずにクールを装った。カッコいいからだ。

「これでもう電話してこないさ」

素晴らしい決めゼリフだ。妻も感謝してくれた。




しかし、その次の日も電話は来た。

今度は違う家庭教師だ。私は最初から怒りをまくし立て、すぐに電話を切った。

そして、拍手喝采を浴びるべく後ろを振り返った。




が、そこには誰もいなかった。

受話器を置いた後に気づいたのだが、このFAX電話には小さな液晶があり、そこにメッセージが表示されていた。




「FAX9件受信」

これはまずい、内緒にしていたお仕置きがバレてしまうではないか。

私はその電源コードを引っこ抜いた。よし。

そして、頭の中で祈りながらコードを差し込んだ。

「ぴー、ういーんがっちゃん、ういーんがっちゃん・・・」

FAXはロボットみたいな音を出し始めた。これはでかい音だ。





「あんた、なにやってんの!」

なんと妻が音に気づいて見に来たのだ。

「いや、ちょっと間違っただけ・・・」

私の行動を不思議そうに睨みながら、「あっ、そう」とだけ言い残してキッチンへ戻っていった。

危なかった。

私はその後でこっそりと一件ずつ受信履歴を消していった。




これはきっとFAXの復習に違いない。

私が与えた、「紙補給停止」「インク交換せず」のお仕置きへの復習なのだ。

FAX本体と受話器を結ぶクルクルコードが、私を馬鹿にしているようにさえ見えてくではないか。

いっそのこと電話線を引き抜いてやりたいくらいだ。




先日PTAの寄り合いがあり、そこで例の勧誘電話について話してみた。

すると、みんなの家にかかってきているらしいのだ。一体どこで調べてくるのだろう。

名簿が売られているのだという話まで聞いた。まったく恐ろしい世の中だ。

そして、ある人が「うちにはFAXまで来たよ」と言った。




その言葉を聞いてピンときた。

家庭教師とFAXがグルになって私を苦しめていることに気づいたのだった。

やつらの陰謀に対抗すべく、私はFAXの取り扱い説明書を読もうとした。

しかし、その行動を起こす前に私の気力は削ぎとられてしまった。

説明書のあまりの分厚さに・・・。




今後送られてくるであろう家庭教師からのパンフレット。それにFAX電話の取り扱い説明書。

情報という名の活字の群れが、私をおとしいれようと待っているのだ。

読み落としたら責任を負わされるような罠を用意して・・・。

2016/09/24 09:00|二期TB:0CM:0

日系ハーフ三世・大家族を装え!(第八話)最終話


♪~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!


レジのおばさんの強烈な質問に、おいら困っちまったぁ。

隣にいるおねいさんにはちゃんとお金を払ってるからいいじゃないか。

おねいさんも一応割り箸を何膳か準備してくれているし。

「疑うわけではないんですが、割り箸をそんなにたくさんつけたことがないものですからね」

おばさんはそういってるが、明らかにおいらのこと疑ってるよね。まるで犯罪者を取り調べているみたいだ。



「えーっと、おじいちゃんとおばあちゃんと父ちゃん母ちゃん、女房に子供にじいちゃんばあちゃん・・・」

指を折りながら必死で数えたさ。20人探すのは大変だよ。

「あっ、今おじいちゃんとおばあちゃんを2回言いましたよ」

こいつ、ちゃんと確認までしてやがる。本当に嫌なやつだ、まるで楽しんでるみたいに思えてくるからやんなっちゃう。

おいらの額から冷たい汗が流れてきた。やばいよ、マジで・・・。

「20人いるという家族は日本では聞いたことありませんの、おほほほ」

こいつは完全においらを馬鹿にしてやがる。ちきしょー!

「だっておいら、日系ハーフさ~んせ~い!!」

おばさんは意表を突かれたみたいに、口をポカンと開けている。おいら日本人じゃないんだもんね。ざまあみろ!

おねいさんが用意していた割り箸を握って、おいら速攻でレジを去ったのさ。

峰子ちゃんたちはもう出口付近まで走っている。



「オルガァ~、タイホだぁーーーっ!」

出口まで来たところで、聞き慣れた野太い声が店内にこだまする。

いっけねえ、またカピバラのおっさんだぁ。

おっさんは国際万引きGメンだから、おいらのいるところを嗅ぎつけてずっと追いかけてくるんだよ。

トレンチコートはいいんだけど、いつもかぶっている帽子はカピバラちゃんなんだ。まったくいい歳こいてセンスがないよね。

「おっさぁ~ん、日本までやってきたのかーい?」

「当たり前だオルガ。お前をタイホするためなら地獄の底にまで追いかけるぞ!」

やれやれ、世界中どこへ逃げ回っても、おっさんだけからは逃げられないようだね。



峰子ちゃんが待っているおいらの愛車に乗り込むと、タイヤが激しい音を出して走り出した。

走って追いかけようとするおっさんの姿は、見る見るうちに小さくなってしまった。

「いやあ、おっさんの執念にはびっくりするね!」

「だからずっとブロックサイン出してたのよ。あんたがグズグズしてるから危なかったじゃないの!」

「だって、家族構成とか聞いてくんだぜ。信じらんねえよ、まったく」

「で、割り箸はちゃんといただいてきたんでしょうねえ・・・」

「大丈夫さ峰子ちゃん、ほれこのとおり」

ポケットから出した割り箸を峰子ちゃんに見せてやったのさ。今回は完璧に指令をこなしたんだからね。

「ちょっと、オルガそれ数えてみなさいよ」

「えっと、1、2、3・・・」



キキィーーッ!

車は急ブレーキをかけて停まっちまった。

「本気で数えてんじゃねーよ、このばーか!」

「だって、今数えろっていったじゃないか」

「そんなもん、見た目で10本もないくらいわかるだろうが。さあ、あんたはここで降りるんだよ」

またおいらだけ置いてけぼりかい。今回一番活躍したのはおいらなんだぜ、わかってくれよ峰子ちゃん。

「その前にお釣り返してちょーだい!」

「いや、それが消費税ついたから足りなかったんだよ。おいら、なんとか10円持ってたからよかったものの・・・」

「うそおっしゃい!そんなにお釣りが欲しいんだったらくれてやるわよ。フンッ!」

「峰子ちゅわーーん、ごめんよ。2円返すからおいらを乗せてってくれよう」

おいら全然悪くないのに、2円渡すことになっちまった。惚れた弱みだから仕方ないよね。



「さ、じゃあ帰ってみんなでお寿司でも食べましょうか」

「あっ!!」

おいら割り箸に夢中で、かんぴょう巻きレジに忘れてきちゃった。

「峰子ちゃん、実はかんぴょう巻き忘れ・・、」

ビシィッバシィッ、ぼがぁーーーん!!

いくらなんでもグウで殴ることないだろ。でも、これは新しい感覚かも・・・。

「かんぴょうは嫌いなんだよ、とっとと失せなぁーっ!」

おいら、車から蹴り出されちゃったんだ。でも、寿司を忘れてきたのがばれなくてよかったぁ。

垂れてきた鼻血を手でぬぐいながら、ホッと一安心ってとこかな。

って、またおいらの車乗ってかれちゃったよ。

いいかげん返しておくれよ、峰子ちゅわぁーーーん!!



(大家族を装え!完)
2016/09/22 09:00|日系ハーフ三世TB:0CM:0

発明の代償~ロデオボーイ

先日の健康診断の結果を受けて、私は毎日の運動を心がけるようにしていた。

それは一台の運動マシーンを使ってやっていたのだが、少し物足りない気持ちもあった。

ロデオボーイというマシーンは太ももや腹筋を鍛えるのには有効である。

しかし、それでは上半身を鍛えることができない。

実は昨年の暮れに買ったゲーム機の「ういー」というのもあるのだが、こちらは上半身を鍛えることができる。

なんとか一緒にならないだろうか・・・。



そんなときに私にいいアイデアが浮かんだ。

ロデオボーイをやりながら「ういースポーツ」をやればいいのだと・・・。

スポーツは野球やテニス、ゴルフにボクシングと豊富である。きっとなにかマッチするものがあるはずだ。

さっそくマシンにまたがって、スイッチを入れる。

マシンを横に向けた状態での野球が始まった。

小刻みな揺れがあるために操作はちょっと難しいが、なんとか野球ができているぞ。

不安定な下半身のまま、振り切ったバットは球をはじき返し大きく飛んでいった。ホームランだ!

これでも十分試合になるぞ。私はその後のピッチングも無難にこなして勝利をもぎとった。

いやあ、しかし腿の筋肉が痛い。長い時間やりすぎたようだ。



少し休んだあとは、テニスにチャレンジだ。

今度はマシンを正面に向けて、スイッチー、オンッ!

激しい動きにも関わらず、何とか試合が出来ているではないか。こりゃあいい。

それ、リターンエースだ。見事なバックボレーもピタリと決まる。

なんとテニスでもコンピューターに勝利することができたのだ。

私の素晴らしいアイデアは見事に成功を収めた。これぞ最高の運動マシーンだ。

この組み合わせを作って売り出せば絶対儲かるに違いない。やはり私は天才発明王だ!

全身から汗を流してビショビショになりながらも、私には達成感があった。

かなりの運動で筋肉がパンパンになってしまった。これはかなりの運動である。



こんなあとには風呂に使って汗を流すに限る。

風呂上りのアイスコーヒーもいいなあ。特に今日は気分がいいからジョッキで飲もうか。

そんなことを考えつつ浴槽に浸かった。


・・・!


その瞬間、尻がヒリヒリしてくるのを感じた。

この痛みは何だろう?そっと指を這わせて痛みの元を探ってみた。

どうやら尻の割れ目の部分が痛いようだ。



風呂を上がってから、その部分をまるしーに見てもらった。

「お父さん、お尻から血が出てるよ!」

私が広げた尻たぶから血が流れてるという。どおりで痛かったわけである。

「真っ赤になってすりむけてるよ」

夢中になっていたので気づかなかったのだ。これは迂闊だった・・・。

ヒリヒリするその部分にオ○ナイン軟膏を塗ってもらったが、すぐには治らないだろう。



まさか医者へ行ってもいられない。


「どうされましたか?」


などと聞かれては困るからだ。


「実はロデオボーイで・・・」


と、私が発明したアイデアを軽々しくもらしたくはない。いや、その前に笑われてしまう。


その部分に出来たすりむけの原因を、医者や看護婦はどう想像するだろうか?

2016/09/20 09:00|二期TB:0CM:0

タベグロ (22) 看板と店員の変化

ここは昭和28年創業の老舗のラーメンチェーン店。

長い間、安い料金が魅力でたくさんのお客さんを喜ばせてきた。

しかし、昨年あたりからメニューの一部変更に伴い、290円だったラーメンがなくなってしまった。

新メニューの料金と上げるとともに、質も向上させるという努力を重ねていた。



ところが、最近になって看板の色が緑に変わっていることに気付いたのだ。

こうらくえん看板

「野菜ラーメン○○○」とわざわざ野菜という文字を入れて緑を強調している。

チェーン店だけに、この看板変更はすべて一斉に行われたらしい。

ラーメン屋が暖簾や看板を変えるというのは、よほどのことがない限りあり得ない。

その心意気を計るべく、久しぶりに店に足を踏み入れてみることにした。



昨年から務めているアルバイト店員もまだ働いていてが、ちょうど後輩のアルバイトからの質問を受けていた。

「お客さんから、おしぼりはあるかって聞かれたんですが、ありますか?」

しかし彼はまだ自分では答えることができず、他の店員にそっくり同じ内容の質問をして答えを得た。

「ないそうです」

その答えを、新アルバイト店員がお客さんのところまで伝えに行くが、お客からはすべて丸見えだ。



さすがアルバイト店員、余計なことは一切考えないのがいいところ。

君たちの仕事は、いつも同じ味のラーメンを、客の注文通りに作って、決められた時間以内に届けることだ。

だからこそこの店の値段を保つことができるというわけだ。それはそれでよいではないか。

ということで、じじいは新メニューである「野菜味噌ラーメン」を注文する。


以前この店で「五目あんかけラーメン」を注文した時に、レトルトパックを温め出したのを覚えていたので、ちょっと不安ではあった。

さすが看板にするだけあって、野菜はちゃんとフライパンで炒めてある。

こうらくえん野菜味噌ラーメン

この店のラーメンは昔から麺が喜多方風の平べったいものだったが、このメニューからか細麺に変わっている。

590円という値段でこの質なら納得の麺とスープである。

アルバイト店員は変わらずとも、ラーメンの味は変化してゆくことができるのだ。

この状況こそ今の日本経済を如実にあらわしているのではないかと、つくづく感じるじじいであった。
2016/09/18 09:00|タベグロTB:0CM:0

届かないFAX (技術の進歩は人を動かす)

我が家の電話機は、数年前に購入した、当時最新鋭のFAXつき電話である。

以前のFAXは感熱紙を利用しているものが多かった。

しかし、我が家のそれは普通紙が使えるものだ。当時最新鋭の・・・。

購入当時は、すごいものを購入したと喜んでいたが、そのFAX機能を使うことがなかった。

別に使う用事がないからだ。

仕方がないので、わざわざゴルフショップの会員登録でFAXを希望したりして喜んでいた。



でも、それが毎月紙の補給の催促となると、ちょっと話が違ってくる。

さらにインクがなくなって「インク交換」の催促までくると、もう嫌になる。

機械に使われているような気分になるからだ。



いい加減頭にきて、私はゴルフショップの会員FAXを中止した。

それでもたまに電話に出ると、

「ぴー、がらがら。ぴーぴーがらがら」

またFAXがきやがった。もう嫌だ。

こんな電話機買わなきゃよかった。



FAX付きの電話機はプリンターがついている分だけ、その形は大きくなる。

置き場所にも困ったのだが、それ以上に「電話機を置く台」を置く場所がないという事情もあった。

テレビの隣のわずかなスペースに、それは設置された。

ちょうど今私がパソコンをいじりながら座っている真後ろだ。

FAXが届くと、当然だが紙が出てくる。




その紙がちょうど私の後頭部を直撃する。


もう許さん!私は紙の供給をやめた。


お前の事などもう相手にしてやるものか。電話機がFAXだなんて生意気だ。



その後も時々「ぴーがらがら・・・」の電話がたまに来る。

誰からなのか知らないが、我が家には白ヤギさんと化した男がいるから、全ては謎のままになっている。

黙っていれば家族も気づいていない。

FAXだけが一人で空回りしている姿を想像してほしい。

かわいそうだと思う人もいるだろう。しかし、同情してはいけない。




そこがやつらの狙いなのだ。


やれ紙を補給しろ、インクを換えろ。紙がないから買って来い、インクも買って来い。

字が読みづらいから洗浄しろ、なんてことまで命令されるのだ。

ずいぶんと便利な世の中になったようだが、我々人間が機械に使われているという現実を忘れてはいけない。

知らず知らずのうちに、関係が逆転しているという機械は、私たちの周りにたくさんある。



最後には「故障したから店に持って行け」と命令され、店に行けば「新しいものを買ったほうが・・・」となる。

便利だからといって、使いもしない機能まで付加されるのも考え物である。

少し前に流行った携帯電話にも同じことが言えるのではないかと思っている。



ワンセグとは何者か?


セグシャル・ハラスメント?それも一人で・・・。


折れ方も複雑怪奇。ぐるっと回って、裏返しならまだいい。

ああして、こうして・・・、ひねりが入って、また回る。




ア、アクロバット体操かっ!!



私の携帯にも一応それがついているのだが、まったく見ない。

一度サッカーを見てみたら、その小さいこと、選手などまったくわからないのだ。

こんな機能が付いているがために値段が高いのなら、いっそ外してくれと言いたくなる。

そのうちに、このワンセグから「○○が始まるよ」なんて催促される気すらしてくる。



誰も気づいてないかも知れないが、バッテリーの残量マークからすでに始まっていたのだ。

やつらの陰謀は・・・。
2016/09/17 08:50|二期TB:0CM:0

じじいの巣(75)

いつものようにじじいはトレーニング。まずは体育館二階の周囲をランニング。

朝一番のいつもじじいばばあと「おはようございます」のあいさつを交わす。

台風が過ぎて涼しくなってきて、まさにスポーツの秋。流れる汗も気持ちいい。

でもなぜか今日は腹の具合がおかしいようだ。昨日の夜に好物のバターピーナッツを食い過ぎたようだ。

かなり慎重に肛門を引き締めていないと、きっと誰かさんみたいに屁が漏れてしまうことだろう。



ところが、いつもの3ばばトリオを追い越したところで、その事件は起きた。

「ぱあん」というはじける音とともに、おいらの尻から屁が漏れたのだ。

抑えが効かないというのは恐ろしいものだ。しかも突然に爆発するとは・・・。

でも、「ぱあん」ないだろう。きっと3ばばトリオも屁が漏れたとは感じないはずだ。

どこかの機械でも壊れたと思っているに違いない。だって「ぱあん」だもの。

うん、きっとそうだ。誰にもバレちゃいないさ・・・。



そう自分に言い聞かせることで極限の辱めから逃げるようにしてスピードをあげる。

振り返ることも許されない状況で、3ばばトリオに再遭遇するのを防ぐために半周したところで階段を降りる。

階段を降りる途中でも、小さく「ぱあん」が連続する。やばい、これは本物だ。

なぜか急に競歩のようなスタイルに変化してトイレに駆け込むじじいであった。
2016/09/15 09:00|じじいの巣TB:0CM:0

タベグロ(21) 姉妹店はミシュラン泣かせでございます

私たちの会社の近くにある駅周辺も開発が進んできた。

そんな中で駅までの道路が新たに舗装、新設されると次々と店が並び始める。

少し離れた地域で人気のラーメン店も、姉妹店だという店を出したことで話題になっていた。

裏ラーメンミシュランとしては、他の誰よりも先に行ってその味についてうんちくを垂れたいところ。

平日の昼時に混雑を承知で訪れることにした。



だいたいの場所は聞いていたものの、昭和生まれはあらかじめインターネットなどで調べるなどといったことはしないのだ。

そのためにあちこちと迷いながら、他のラーメン屋に間違えて入ってしまったのだが、そこの駐車場もいっぱいでかなり混雑していた。

新装開店で人気の店となれば、しばらく外で並ぶことは覚悟せざるを得なかった。

迷うこと10分でようやく目的地に到着するも、駐車場は意外と空いている。

やはりみんなわかりづらくて迷って来れないのだろう。

わっきー新装開店

店に入ろうとするも入り口の扉が開かない・・・。

わっきー定休日

ははあん、またしても私に対する嫌がらせというわけか。裏ラーメンミシュランいじめの定休日だ。



後日、改めてゴルフばばあと一緒に開店直前に到着。

さすがに今日は戸が開くようだ。でも開店時間までは我慢ですよ。

きっかり11時に店員が暖簾を持って出てくる。

「いらっしゃいませえ、どうぞお入りください」

姉妹店というとこで似たようなメニューかと思っていたらびっくり!

なんと全く同じなのだ。違うのは店の名前だけ。



ということで、本店で一番人気の味噌ラーメンを注文。

よくばりなゴルフばばあは、辛みそを追加トッピングしております。

わっきー味噌


はい、本店と同じ甘い味噌でございますな。たぶん辛みそが合うんでしょうなあ。

ただ本店の地獄のような熱さのスープに比べると、温度が普通であるくらいか・・・。

「有名店の姉妹店」という宣伝文句は実は、「チェーン店」の新しい形なのかもしれないと感じるじじいであった。
2016/09/13 09:00|タベグロTB:0CM:0

偽装された手相占いの結末

職場の休憩室で、新人君が本を読んでいる。

新人といっても、もう30を過ぎた独身男性である。

その様子は、何か悩んでいるようだった。

心配だったので近寄ってみると、自分の手と本を見比べている。

本には、性格診断みたいなものが書かれていた。

ひとつの質問の後、YesかNoに分かれる矢印がついていて、それにしたがって次のマスに進み、また質問にYesかNoを答える。

これを繰り返してたどり着いた先に、「あなたの性格は・・・」という昔からあるやつだ。



「何を悩んでるんだ」と聞くと、

「手相がわからないんですよ」と答える。

「手相ならおれが見てやるよ」

「それが・・・、見えないんですよ」


(何を言っているのだ。こいつは)



「どれ、見せてみろ」


性格診断の本を見ると、スタートのマスに手相が書いてある。


「あなたの頭脳線は上にありますか、それとも下にありますか」という質問だった。

新人君は手のひらを私に見せた。

私は本に書いてある図とその手のひらを見比べた。・・・何度も。



ない!




この男には頭脳線がないのだ!!




「でしょ」新人君が同情を促す。


新人君はメガネをかけている。

メガネをかけている人間は頭がいいものだと、私はずっと信じていた。

そんな馬鹿な筈はない。

私は新人君の手をとり、手を少し握らせた。



「ほら、これでいいだろう」


うっすらとできたしわを頭脳線に見立てて、矢印をたどると今度は結婚線だ。



ない!



この男には結婚線もない。





「お前はアホの坂田か!!」


と、思いっきりつっこんでやったら、さすがにしょぼんとしている。


「~よいとせーのこらせ♪」 を期待したのが間違いだった。


かわいそうだから、仕方なくまた結婚線を作ってやった。




そうして、やっとたどり着いた先にあった答えは、

「まあ、いいとこもあるけど、悪いとこもあるから気をつけなさいよ」みたいな言葉。


苦労して、無理やりこじつけて、やっとたどり着いたのに・・・。

休憩時間はそれで終わった。
2016/09/11 09:00|二期TB:0CM:0

エコロマン(4) 大気汚染

*この記事は以前に書いたもので、現在私は喫煙していません。


私はいつもの喫煙室でタバコを吸っていた。

仕事の合間の一服は、気分を落ち着けるための重要なアイテムである。

コーヒーを飲みながらだと、喉が通って何度も続けて吸うことになってしまう。

わずかな休憩時間の間に、私は続けざまにタバコに火をつける。

いっそ今の3倍くらい長くなってくれたらどんなにいいことか。いや、お値段はそのままで。

しかし、嫌煙者にとってこれほど嫌なものはないだろう。

自分に必要のない煙を吸わされるのである。考えてみれば非常に迷惑な話だ。

自分の吸う空気を汚されるわけだから、環境問題にもなるかのしれない・・・。



その時突然私の前に全身タイツのあの男が現れた。エコロマンだ!

白いタイツにワンポイントの緑の葉っぱ、地球環境問題に取り組む正義のヒーローの登場だ。



「タバコで人類は破滅に向かっているのです」

彼は人差し指を左右に振りながら言う。いちいち頭にくるポーズだ。

一緒にタバコを吸っていた後輩たちも驚いてしまっている。初めて見たら誰だって全身タイツには驚くだろう。

「だからこうやって喫煙室で吸っているんだよ。文句があるのか!」

私が頭にきて言い返すと、彼は両手を前に突き出して私をなだめるような格好をした。

「煙だけが問題ではないのです。火をつければ二酸化炭素、焼けている紙だって森林を伐採して・・・」

「そんなこといったら何にもできなくなってしまうだろう」

「そんな時はこの私にお任せあれ!」



そういうと彼は喫煙室内に広がる煙を吸い込み始めた。


ものすごい肺活量だ。あっという間に室内の煙は彼の口に入ってゆく。換気扇からも多少逆流して煙が出くるほどだ。


「そんなに吸い込んで大丈夫なのか?」


「心配御無用!」


白いタイツの腹を大きく膨らませながら彼は続ける。


「私の体内は植物と同じに二酸化炭素を吸って酸素を放出できるのだ」


彼の胸に描かれた緑の葉っぱのマークはだてではなかったらしい。


「酸素還元!!」


大きく膨らんだ腹をぽおんと叩くと、彼は少し前かがみになって私に尻を向けた。


何か嫌な音がして、彼の尻の部分がもっこりと膨らんだ。


「やや、み、実が出てしまった・・・」


両足を広げたぎこちない動きで、彼は歩きながら去って行くのであった。



2016/09/09 09:00|エコロマンTB:0CM:0

日系ハーフ三世・大家族を装え!(第七話)


~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!


今回の指令もあと一つで無事に終了ってわけ。

いつも仕事のトリを務めるのはおいらなのさ。それだけ峰子ちゃんに信頼されてるってことかな。

でも、こんだけ騒がせておいてまた入るって、やっぱ峰子ちゃんは勇気あるよね。

おいらはいつもピンクのジャケットに着替えて出発さ。今回はなんといっても主役だからね。

峰子ちゃんや他の連中は、今度は店員と同じ服に着替えたよ。これなら絶対に怪しまれることないかも。



おいら、店に入って惣菜コーナーへまっしぐらさ。なるべく早めに切り上げたいからね。

顔がばれる心配もあるけど、その辺はちゃんと計算済みなんだ。

実はおいらたちそのためにわざわざ派手な衣装を身にまとっているのさ。

衣装が派手だと、顔よりも衣装に気をとられちまうだろう。そっちの方が記憶に残るってわけ。

ジネンの燕尾服も三衛門の和服も、普段はあまり見かけないもんね。

このピンクのジャケットだって探すの大変だったんだぜ。売れ残りの処分品だったけど、たった一着しかなかったんだから・・・。



おっと、お目当てのかっぱ巻きがないぞ。売り切れちゃってるみたいだ。

ま、今日はこれが目的じゃないからかんぴょう巻きでいいいか。値段も同じ198円だし・・・。

あっ、レジの向こうで峰子ちゃんがブロックサインを出しているよ。

後頭部に片手を当ててもう片方の手は腰に、激しく腰を前後に振ってるぞ。「急げ!」って合図だ。

早くしないといけないってことだね。なんかいやな予感がしてきたぞ。

おいらかんぴょう巻きを1パックだけ持ってレジに並んだんだ。

「208円になりまーす」

「え!」

そうかあ、消費税がつくから200円じゃ足りなかったんだ!

慌ててポケットを探ってなんとか10円玉を見つけることが出来たよ、よかったぁ。



「お箸は何膳つけましょうか?」

来たよ来たよ!ここが一番の勝負どころさ。おいら慌てる気持ちを抑えて、慎重に答えたんだ。

「20本つけてください」

レジのおねいさんは驚いてしまっている。こんなこと初めてだろうからね。

「あのう、そんなにお箸をつけたことありませんので、少しお待ちください・・・」

そういうと彼女は隣のレジのおばさんに聞きに行っちゃったよ。こりゃピンチだ。

「失礼ですが、お客様はこれを誰とお食べになるのでしょうか?」

隣のレジのおばさんが疑いのまなざしでおいらに話しかけてきた。

「家族で食べるに決まってるでしょ。うちは大家族なんだ」

へへ、どうだ。大家族といわれては返す言葉もないだろう。どうせそんなことわかるわけないしね。



すぐ側で峰子ちゃんはまだブロックサインを送り続けている。

ん、なんかさっきよりも腰の動きが早くなってきたようだぞ!

これがさっきのミニスカートだったらもっとエロチックだったのになあ・・・。

「では、家族構成を教えてくださいますか?」

おばさんの厳しい質問はまだ続くみたいだ。

もういい加減にしてくれよ。峰子ちゃん、腰振ってないで助けてくれ~!



*(第八話)最終話に続く

2016/09/07 09:00|日系ハーフ三世TB:0CM:0

タベグロ (20) 深夜の激辛とんこつラーメンは翌日に三度笑う

今夜のじじいは帰省する娘を迎えに、遠い駅まで深夜のドライブ。

わざわざ遠い駅まで車で行くのだから、ラーメンぐらい食わせてもらいたいところ。

新幹線の到着時刻も遅かったので、行きの通り道でまだ営業しているラーメン店をチェック。

ふむふむ、さすが都会だけあってまだいろいろやっておるな・・・。

その中でも「餃子の王将」の看板を発見し、なんでもありの店でいろんなメニューを試してみたいと考えた。



駅の出口で待ち合わせた娘を車に乗せると、すぐにラーメン屋へレッツゴー!

娘は「食いたくない」と言っていたが、そんなわがままは通用しない。

今はじじいの小腹を満たすのが、彼女の親孝行という名の義務である。

「うーん、どの辺だったっけ・・・」

助手席の妻ばばあに「餃子の王将」の看板を探してもらうがなかなか見つからない。

「あっ、看板の電気消えてるよ」

ちょっと遅かったようだ。こうなったら空いている店を探すしかない。



少し行ったところで、看板だけでなく店の灯りまで道路に目立つラーメン店を発見する。

どこかで聞いたことのある名前だと思ったら、カップラーメンにまでなっているほどの有名店。

さっそく店内に入ると、深夜にもかかわらずお客さんは結構いた。

メニューを見ると、この店はとんこつラーメンの専門店らしい。

何種類かあるが、ずべてとんこつラーメンがベースであることに違いはない。

しかし、夏季限定メニューの太い麺のつけ麺があることを発見する。

一風堂 夏季限定 太いつけ麺


普通の醤油ラーメンを食べたかったじじいはとりあえず夏季限定のつけ麺を注文。

相変わらず妻ばばあは同じメニューを頼まない。激辛とんこつラーメンを注文。

一風堂 辛いとんこつ


さすが、カップラーメンにまでなった店である。つけ麺もうまいがとんこつのスープが絶品である。

ついつい大盛を頼んで、妻ばばあの辛いラーメンまで味見させてもらったじじい。

次の日はまたも下痢ピーで、トイレで黄門様が三度高らかに笑うのでありました。
2016/09/05 09:10|タベグロTB:0CM:0

じじいの巣(74)

じじいがいつも通うスポーツ施設のジムでトレーニングをしていると、突然従業員のお兄さんが入ってきた。

「すみません、これから冷房入れますんで窓を閉めさせていただきます」

去年から通っているが、そんなサービスを受けたことはなかった。

おお、さすがにこの暑さだからおれみたいなじじいにでも気を遣ってくれているのか?

いや、むしろ熱中症で突然死なれては困るからの対策というわけか・・・。




「これからトレーニングルームの使い方の講習会をやりますので・・・」

はあ、なるほど。彼が連れてきたのは中年の女性が一人。

そんなときしか冷房を入れないのか。おれは毎日暑い中、汗を垂れ流しながらトレーニングしているというのに。

講習を受ける人もひとりだけ。この方はどこかの特別な女性なのだろうか?

この部屋に冷房設備があることすら知らなかったじじい。自分より若い女性にジェラシーを感じる。



ジム内のいろんな設備の使い方を教えてもらう中、腹筋台のところで今まで聞いてばかりだった彼女が口を開く。

「この腹筋台って膝を曲げて使うんでしょうか?」

「はい、普通は足を挟んで膝を曲げて使うようになっています」

従業員のお兄さんが答えると、すぐさま彼女が文句を言う。

「私、膝を曲げると腹筋できないんです。伸ばしても使えますか?」

「はい、それでしたら伸ばして使えばいいと思います」



新人さんよ、トレーニングジムに来る前に、腹筋くらい自分でやってこいよ。

一年ばかりトレーニングを積んできたじじいには、アホみたいな質問だと思えてくる。

これでもじじいは、今やベテランの域に達しようとしているのだよ。

でも、自分が去年最初に腹筋台を使った時のことを思い出してみた・・・。

そういえば確か足のかけ方を間違って、まさに膝を曲げない状態でトレーニングしていたのであった。

2016/09/03 09:00|じじいの巣TB:0CM:0

ロト6で得をした男

ロト6を買っている店が、あまりにも当たらないので店を変えることにした。

いつもは近くのドラッグストアで買っていたのだが、まったく当たらないからだ。

あれほど研究を重ねたにも関わらず1000円すら当たらない。これは店が悪いのだろう。

休みの日にジャスコへゆく用事があったので、その敷地内にある専門店で買うことにした。

キャンピングカーみたいな箱型の小さな建物の中に、女性の店員が一人で売っている。

私はそこにある購入カードに、例の十分に検討した番号を塗りつぶしてゆく。



そのカードと引き換えにまた新しいくじが発行された。5回分2口で2000円である。

その時ついでに持っていた外れくじを店員に渡したのだが、そちらが先に帰ってきた。

機械に入れると、当たりがわかる仕組みになっているらしい。

間違って捨ててしまう可能性があるので、必ず確かめたほうがいいと500円貯金の彼に聞いていたのだ。

戻ってきたはずれ券と、レシートには0円と印刷されていた。うん、確かにはずれだった。

そしてやってきたのは新しい宝くじ。億万長者になるための切符である。

「よかったらこれもどうぞ・・・」

そう言って彼女が差し出したのはボールペンだった。




ロト6のおまけ1

(ロト6オリジナルだ)


私が今まで買っていた店ではこんなものくれなかった。すごいサービスの違いである。

これだけサービスされては、今度からはこの店で買おうと思いたくなる。



次の日、会社へ行って500円の彼にその話をした。

「おれなんかいつもそこで買ってますから、いろいろもらいましたよ」

「じゃあ、ボールペンもたくさんもらっただろう?」

「ボールペンだけじゃなくて、いろんなものをくれるんですよ。ハンカチとか・・・」

なんということだ。私が知らない間に、彼はたくさんの商品をもらっていた。

毎回外れるにしても、いろんなグッズをもらえるのはいいではないか。私はそのハンカチというのがどうしても気になっていた、

「ハンカチはいいなあ」

「でも、ロト6の絵が描いてあるやつですよ。いりませんよ!」

「だったら今度持ってきてくれ」



ロト6のおまけ2

(端っこがギザギザ)

私が彼にもらったハンカチというのは、ちょっと普通のものとは違っていた。

ハンカチというよりも、なにかの敷物のようである。しかも数字がやたらと並んでいる。

どうやらこれを使って番号を決めてくれと言っているらしい。しかし、いったいどうやって・・・。



・・・!!



先にもらったボールペンを使えば、ダーツ方式で番号を選べるのではないか。

素晴らしいことに気づいた私は、さっそく挑戦してみることにした。

しかし、ボールペンを投げても刺さるどころか、先っぽが折れてしまうだけである。なにかいい方法はないものか・・・。

そうだ、上からボールペンを落として、その先が示した番号を買えばいいのだ。これなら簡単に出来そうだぞ。

番号が書かれた敷物をテーブルに置いて、上からボールペンを落とす。緊張の一瞬だ!




ロト6のおまけたち


ボールペンの先は、今回も外れてしまうことを暗示していた。

2016/09/01 09:00|二期TB:0CM:0

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