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人間最後の日

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足田代

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日系ハーフ三世(オルガ・ススム来日!)パート1

♪~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!

♪~テッテレテ、テーレレ~・・・


おいらアルゼンチン生まれの日系ハーフ三世、オルガ・ススム。みんなには「オルガ三世」って呼ばれてる。

仕事の相棒であり憧れの的である美しい女性、峰子ちゃんとともに世界中を旅しているのさ。

仕事に関してはここじゃ明かせない。何せおいらは国際指名手配までされちゃっているんだから。

それでも警察には一度もつかまったことはないんだ。逃げ足だけは天下一品の腕前だからね。

今は日本で暮らしているんだけど、これには大きな理由があるんだ。

人口密度の高い国ほど見つかりにくいって法則があるからさ。昔からよく言うだろう。

人を隠すなら人混みに、って・・・。



さっき峰子ちゃんからメールがあったばかりなんだ。

今日は赤い看板のマクド○ルドで待ち合わせだっていうから、なんか期待しちゃうよね。

「オルガ~、一緒にハンバーガーでも食べましょ!」なんて具合に・・・。

おっ、やっと駐車場に到着したぞ。峰子ちゃんは入り口付近で待ってるじゃないか。



「峰子ちゅわぁ~ん。今日はどうしたんだい?」

「遅いわよ、オルガ!!いったい私を何分待たせる気?」

どうやら峰子ちゃんはご機嫌ナナメのようだ。

「私が連絡したら1分以内に来なきゃダメじゃないの。寒くて風邪ひいたらどうすんのよ!」

「ごめんよ峰子ちゃん。おいら、これでも急いで来たんだよ。パジャマだったから着替えたってわけ」

「パジャマでいいからすぐに来なさいっ!」

「はい、今度からそうしますぅ・・・」

峰子ちゃんの言うことには逆らえない。惚れた弱みってとこかな。

おとなしく言うことを聞いてれば、ご褒美のぶちゅうだってもらえるかもしれないんだ。

そして、いつか彼女とベッドインできることを夢見ているのさ。



「じゃ、今日の指令よ!」

「えっ、今日も仕事なのかい?」

「当たり前じゃないの、オルガ。それ以外にあなたに何の用事があるっていうの?」

「だってこの前の仕事のご褒美まだでしょ。だから今日はデートかなあ、なんて・・・」

「それは今日の仕事がうまくいってからよ。いいわね」

峰子ちゃんの唇が艶のあるピンク色に輝いている。ああ、きっとおいらにぶちゅうするために・・・。

「がってんだ、峰子ちゃん。キミのためなら何でもするよ!」

おいらがそういうと、峰子ちゃんは大きく膨らんだ胸元から一枚の紙切れを差し出したんだ。

彼女の胸は巨乳なんだ。いつもその割れ目ちゃんをパックリ開けた衣装を身にまとっている。

でも、そこばっかり見ていると、また怒られちゃうからね。



「えっ、紙ナプキン?」

その手紙には「紙ナプキンを手に入れろ!」とだけ書いてあった。

「そうよ、家のてっしゅがなくなっちゃたの。だからこの店からいただいてきてちょうだい」

「峰子ちゃん、ついでに何か買ってこようか?」

「あんた、馬鹿じゃないの!そんなお金を使うくらいならてっしゅ買ってるわよ!」

峰子ちゃんに思い切り頬ビンタされちゃった。痛いけどちょっとうれしかったりする。

「わ、わかったよ。そのかわり、今日こそご褒美待ってるよ」

「当然でしょ。期待してていいわよ。たーっぷりサービスしちゃうんだからあ!」

その白く細長い手の平でおいらに投げキッスしてくれたんだ。こりゃあ、がんばらないと!

店の入り口の前で、もらったメモを見るふりをしてこっそり匂いを嗅いだんだ。

だってこれ、峰子ちゃんのオッパイに挟まってたんだぜ。

うーん、でも紙の匂いしかしないよ。




*続く
2016/03/17 09:25|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世(オルガ・ススム来日!)パート2

*先日の「日系ハーフ三世 (オルガ・ススム来日!)パート1」の続き


♪~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!


おいらは客のふりをして、赤い看板の店マクド○ルドに入ったんだ。

店内は結構混んでたから、入り口近くでずっとモジモジしてたのさ。

すると、かわいい店員のおねいさんが近寄ってきたぞ・・・。

「お客様、ご注文でしたらあちらのレジでどうぞ」

別に買うつもりはないんだけど、そんなこと言われたら返事しないといけないじゃないか!

「お、おいら日系ハーフさ~んせ~い!」

手をあごに添えてポーズをつけてごまかそうとしたんだけど、彼女変な顔してるよ・・・。

「店長~!!」

あ、やべっ!店長呼んじゃったよ。こりゃまずいなあ・・・。

彼女が店長を呼びに行った隙に、そばにあった紙ナプキンをポケットに詰め込んだのさ。

他の客に見られちゃったけど、もうこれしかないんだよ。

おいら、そのまま走って店を飛び出したんだ。逃げ足だけは誰にも負けない自信はあったから・・・。



「峰子ちゃん、約束は果たしたけど、店長がやってくるかもしれないよ」

「またドジ踏んだわね。早く車に乗りなさい!」

おいらの愛車には、もうすでに峰子ちゃんが運転手として乗ってくれていた。

「さすが峰子ちゃん、準備がいいね」

「何言ってんのよ、あんたがいっつも失敗ばかりするからじゃないの!」

運転する峰子ちゃんの横顔も素敵だ。ちゃんとシートベルトまで締めているよ。

その大きな胸を締め付けるように張っているシートベルト。いっそ、おいらもベルトになっちまいたいもんだ。



「ちょっとオルガァ、あんたさっきからどこ見てんのよ!」

うひゃ、峰子ちゃんは横にも目がついてるのか?おいらの行動などすっかりお見通しだあ。

「ご、ごめんなさい。でも、おいら変なこと考えてるんじゃないからね、ね」

「うそおっしゃい、おでこに『エッチしたい』って書いてあるわよ」

「えっ!!」

慌てて額を手でぬぐうおいらを見て、峰子ちゃんは上品に笑ったのさ。

「おほほほほほー」

「勘弁してよ峰子ちゃん。おいらちゃんと約束果たしたんだからさ。ご褒美、忘れないでおくれよ」

「それは現物をもらってからのお楽しみよ。お・ま・せ・さ・ん!」

ああ、もう我慢できない。

おいらはポケットから戦利品の紙ナプキンを取り出して見せた。

「これ見ておくれ。やっただろう!」

チラリと横に目を向けた彼女は、「ふん」とだけ言って急に車を停めたんだ。

「それで何枚あるか数えてごらんなさい!」

「えーっと、1、2、3・・・」



ビシィッ、バシィッ!!

彼女のビンタがおいらの頬を往復しちまったぁ。

「だからって本当に数えんじゃねえよ。ばーか!」

峰子ちゃんが怒っている。そして指先を外に向けてこう言ったのさ。

「こんなちょっとじゃ一晩でなくなっちまうだろうが!とっとと出て行きなっ!!」




そういうわけで、おいらは一人で歩いて家に帰ることになったってわけ。

だけど峰子ちゃん。キミが乗っていったのはおいらの車だよ。

車だけでも返しておくれよ、峰子ちゅわ~ん!!



(完)
2016/03/22 09:29|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第一話)

~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪

~テッテレテ、テーレレ~・・・♪



おいら日系ハーフ三世オルガ・ススム、人呼んでオルガ三世!

さっきから外で大きな音が鳴って眠れやしないんだ。

おいら、いつも昼過ぎまで寝てる生活だから、朝早く起こされると頭くんだよねー。

ガンガンガンガン、どこか近くで工事でもしてんのかな?

仕方ないから起き上がってピンクのカーテンをそっと開けてみたんだよ。

そしたらなんと!峰子ちゃんが外で待ってるじゃないか!

おいらの車のボンネットを鉄パイプで叩いてるよ。こりゃあかなり怒ってるぞ。



おいら、パジャマのまま着替えを持って、峰子ちゃんが待つボルボ13まで走ったのさ。

着替えてる間にだんだん車が傷ついちゃうからね。まったく、他人の車だと思ってめちゃくちゃだよー。

「峰子ちゃん、メールしてくれれば外で待ってたのにぃ・・・」

「バカヤロー、何度メールしたと思ってんのよ!あんた、電源切ってんでしょ!?」

峰子ちゃんは手に持った鉄パイプの先を、おいらに向けながら怒鳴ったんだ。

「あっ、そういえば電池切れてたんだ!」

ビシィッ!

「私との連絡が取れなくなったら、あんたなんか日本にいられないんだからね。ちゃんと充電しておきな!」

「はい、ごめんなさい・・・」

左の頬がヒリヒリするよ。このジワーンとする感じがたまんないんだよね。



車にはジネンと三衛門も乗ってたんだ。今日はおいらが最後だったみたい。

「んで、峰子ちゃん。今日は何の用事だい?」

「デパートに行くわよ、ついてらっしゃい」

峰子ちゃんはさすがお金持ちだなあ。おいらデパートなんて高級なとこ行ったことないや。

きっとまた素敵な洋服でも買うんだろうなあ・・・。峰子ちゃんのファッションは普通の店では買えないもんね。

しかし、今日のファッションもすごいもんだ。胸がパックリ開いた白いドレスだよ。スカートの部分がフリルになってて色っぽいんだな、これが!

もちろん裾は膝上だよ。この寒いのに白い太ももが丸出しだぁ。

「あんたどこ見てんのよ。さっさと車に乗りなさい!」

「あ、はい」

おいら狭い後部座席に、三衛門と一緒に縮こまりながら乗ったのさ。

「オルガァ、早く着替えちまえよ。パジャマじゃデパートなんか入れてくんないぜ!」

三衛門はそういうけど、自分の羽織袴だって同じようなもんだろ。



しかし、狭い車で着替えるのって大変だね。パジャマを脱ぐのにも一苦労さ。

あっ、ズボンを脱ぐ時に一緒にパンツまで下げちゃったよ!

おいらのワルサPKRが顔を出しちまったぁ~!!

でも、隣の三衛門は腕を組んで目を瞑っているから気づかなかったみたいだ。瞑想ってやつかな?

やれやれ、恥ずかしいとこ見られないでよかった。

「オルガッ!そんなちっこいもの早くしまいなさいよ!」

ひえぇーーっ、運転席の峰子ちゃんに見つかっちゃった。何でわかっちゃうんだろ?

「ご、ごめん。すぐに着替えるから・・・」



・・・って、今ちっこいって言ったんじゃね??

チッキショー、おいらのワルサPKRを馬鹿にしやがってぇー!!

今に見てろ、いつかこいつの性能を思い知らせてやるからな。ああ、そん時の峰子ちゃんの尊敬するまなざしが目に浮かんでくるよ・・・。

「さっさと着替えな、ポークビッツ。もう着くよ!」

おいら、またへこんじまったぁ。でもこれは愛情の裏返しってやつだよね、きっと。



*(第二話)に続く
2016/04/11 15:46|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第二話)

~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪



やっとで着替えが終った頃、デパートの駐車場に着いたんだ。

でも、おいらまだここに連れてこられた理由がわかってないんだよね。

「峰子ちゃん、今日は洋服でも買うのかい?」

みんなが車を降りてから、おいら峰子ちゃんに聞いたんだ。

「私が日本の安デパートなんかで買うわけないでしょ。じゃあ今日の指令よ!」

「えーっ、また仕事なのかい?」

「あんた馬鹿じゃないの?これだけ面子が揃えば仕事に決まってるでしょ」

そう言われてみりゃそのとおりだ。この4人でマージャンするわけないもんね。



「ほうら、これを読みな!」

そういって峰子ちゃんはドレスの裾をゆっくりとたくし上げていったんだ。おいらたちの目はその太ももに釘付けさ。

太ももには変なバンドが巻いてあって、そこに手紙が挟まってたってわけ。

渡された手紙は最初にジネンのやつが取りやがった。チッキショー!

ジネンが取り上げた手紙を三人で顔をくっつけながら読んだんだ。

「トイレットペーパーをいただくのよ!」

手紙にはそう書いてあった。

おいら読みながら必死で手紙の匂いを嗅いだんだ。だってこれ、峰子ちゃんの太ももに張り付いてたんだぜ!

でも残念ながら、ジネンの指のタバコ臭い匂いしかしなかったよ。トホホ・・・。



「今朝トイレに入ったら紙がなかったのよ。だから今日はこのデパートでトイレットペーパーをもらってくることにしたの」

「で、どうやって拭いたんだい?」

おいらが聞いたら、峰子ちゃんは一瞬驚いた顔をしたんだ。

「う、うるさいわねえ。そんなのあんたの知ったことじゃないでしょ!」

峰子ちゃんはすごく怒った顔をしてる。もしかして拭いてないんじゃないかな・・・。

「最近は洗浄器付きのトイレもあるでござります」

三衛門がすかさずフォローを入れる。

「そ、そうよ。シャワートイレってやつ?さんえも~ん、よく知ってるわね。いい子いい子」

そういって峰子ちゃんはまた三衛門にぶちゅうしちゃった。

まったく、いつも峰子ちゃんのご機嫌とるのがうまいんだから。ホントうらやましいよね。

三衛門の顔が赤くなるより早く、袴が盛り上がってきたよ。

「じゃあ、トイレットペーパーなんかいらないじゃないか」

ビシィッ!

「そういう問題じゃないでしょ、オルガァ、あんた私の命令が聞けないってわけ?」

「い、いいえ、おっしゃるとおりです・・・」



「で、今日はどんな作戦でいただくんだい?」

ジネンはタバコを駐車場のアスファルトでもみ消しながら聞いたんだ。

「いーい、よく聞くのよ。このデパートはこの辺で一番大きいからトイレもすごく大きいのよ。だから当然便器もたくさん用意してあるから予備のトイレットペーパーもいっぱいあるってこと」

「人も多いだろうから見つからないようにやるのが大変そうだな」

「そう、だから今回は団体行動ってことになるわね」

峰子ちゃんの眉間に皺が寄ってきた。これはかなり慎重な計画なんだろうなあ。

「最初はジネン、あなたからよ。まずは3階の婦人服売り場のトイレにあるものを5個ね」

「アイアイサー!」

おいらたちは円陣を組んで、大仕事に向けて気合を高めたんだ。

でも、おいらは頭の中は別のこと考えてたんだ。だって、峰子ちゃんの家にシャワートイレがないのは知ってるんだもん。



*(第三話)に続く
2016/04/15 10:49|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第三話)

~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪



ジネンを除いたおいらたち三人は、この間使った清掃業者の作業着に着替えたんだ。

峰子ちゃんのせっかくのフリフリドレスも拝めなくなっちゃったから少し寂しいけど、これも仕事だからね。

峰子ちゃんが言うには、1階と2階は人の出入りが激しいからダメだってことなんだ。

ジネンのやつはいつもより長いシルクハットをかぶってやる気満々だよ。



エレベーターで3階に着くと、まずはジネンが男子トイレに入る。

おいらたちは少し遅れてトイレに到着するって寸法さ。

トイレの中からジネンが両手を腰に当てて2回振ってみせる。「今がチャンスだ」のブロックサインだ。

用意していた「掃除中」の看板を三衛門がトイレの前に置いて準備完了ってわけ。

「オルガ、あんたはここで誰も来ないように見張りしてなさい」

「はい」

おいらを残して三人がトイレに入ったんだ。おいらだけいつも置いてけぼりさ。

チラッと中を覗いたら、ジネンがシルクハットにトイレットペーパーを押し込んでいるのが見えたんだ。

どおりでいつもより長い帽子をかぶってたわけだ。それでも5個はちょっときつかったんじゃないかな。

峰子ちゃんと三衛門が手伝って必死に押し込んでいるよ。



「掃除の時間って今頃でしたっけ?」

突然話しかけてきたのはデパートの制服を着た店員だ。こりゃまずいぞ!

おいら慌ててガニマタを開いて、その四角の中に指でピースサインを作ったんだ。「人が来たぞ!」のブロックサインさ。

「いやあ、実は早くしてくれって頼まれましてね・・・」

店員は不思議そうな顔で中を覗きこんじゃったけど、もうその時にはジネンも隠れてたよ。峰子ちゃんと三衛門はちゃんと掃除してるし。

「ご苦労様です」

店員はそのまま通り過ぎちゃったよ、大成功ってわけ。こりゃあぶちゅうもらえるぞー!

おいらも腰に両手を当てて左右に2回振ったんだ。今が逃げる絶好のチャンスだからね。

それを確認した峰子ちゃんが、両手でオッパイを揺さぶる。「ずらかるわよ!」のブロックサインだ。

トイレから出てきた三衛門が入り口の看板を片付ける。峰子ちゃんもダッシュの体勢だ。



ところが、最後にジネンが出てきたところで、さっきの店員が戻ってきちまったからビックリさ。

「あれえ、中にお客さんいたんですねえ・・・。あっ、お客さん。額に何か付いてますよ!」

なんと、ジネンのシルクハットからトイレットペーパーの端っこがはみ出してたんだ。

手を当ててやっとそれに気づいたジネンは、オドオドしちゃって今にも泣き出しそうな顔してるよ。こりゃあまずい!

「さすが紳士ですなあ、エチケットってやつですよね」

おいら店員に気づかないようにジネンに目配せしたんだ。峰子ちゃんと三衛門はもういない。

ジネンは怪しまれないようにゆっくりとその場を去ってゆく。

「実はたった今清掃業者から電話がありましてね。今日は午後からになるというんですよ・・・」

おっと、またばれちまった。日本人はこまめに連絡するから参っちゃうよ。

「あっ、時間間違えちゃったみたい。時差ボケってやつぅ?」

「えっ??」

「だっておいら、日系ハーフさ~んせ~い!」

あごに手を当ててマンダムポーズを決めてやったのさ。店員もビックリして一歩後ずさっちゃったよ。

相手が油断した隙に、おいらの猛ダッシュが決まったのさ。誰もおいらに追いつけやしない。

おいら、逃げながらご褒美のぶちゅうのことばかり考えてたよ。



*(第四話)に続く
2016/04/18 10:27|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第四話)

~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪



駐車場に着くと、みんながおいらのボルボ13に乗って待っててくれたんだ。

今回も見事にピンチを乗り切ったおいらに、峰子ちゃんはきっとぶちゅうをくれるはずさ。

「いやあ、危なかったねえ」

「あら、私の準備したとおりうまくいったでしょ」

そうか、峰子ちゃんは先に逃げちゃってわからないんだ。

「あの後、ジネンが店員にやばいとこ見つかっちゃってさあ・・・、なあジネ~ン!」

ジネンは知らん顔して反対側の窓の外を見てるよ。自分のミスは隠そうって魂胆だな。

「とにかく今回はうまくいったようね。ジネンご苦労様、ぶちゅう~!」

なんと、危うく失敗しそうになったジネンにぶちゅうだよ。一番活躍したのはおいらだぜ!

ジネンはシルクハットを取って、赤くなった顔を隠そうとしたんだ。よっぽどうれしいんだろうね。

でも、そのシルクハットはすぐに股間に持っていかれちゃった。なるほど、そっちを隠すってわけ・・・。



「次は4階の子供服売り場よ」

「えーっ、またこのデパートに行く気なのかい?そりゃまずいよ峰子ちゃん」

おいらたった今やばい状況を乗り切ってきたというのに、また行くなんて・・・。

「今度は4階だし、次は怪しまれないように警備員の制服をちゃんと用意してあるから大丈夫よ」

って、またこの前の使いまわしかい?お金持ちなんだから、もっとかっこいい服にしてくれればいいのに。

「今度は三衛門の番よ。しっかり頼むわね」

「イエッサー!!」

目の前でぶちゅうを見せられては、やらずにいられないって感じだね。三衛門のやつもいつもより気合い入ってるようだ。

「4階のトイレには6つの予備があるわ。上の階へ行くほど在庫は多いってことね、わかるでしょオルガ?」

おいら峰子ちゃんの太ももばかり見てたから聞いてなかったよ~。

「大事な話してる時によそ見ばっかしてんじゃねーよ!」

ビシィッ!

「そんなに見たかったら、仕事に精出しな!」

相変わらず峰子ちゃんのビンタは痛いよ。まだ鼓膜がジィンとしてる。

でも、それだけ奥深くまで峰子ちゃんの愛を感じられるってことなんだね。



「今回はトイレには一人で入ってちょうだい。私たちは少し離れたところで見てるからね」

「でも、誰か入ってきたらまずいんじゃないですか?」

「大丈夫よ、入り口付近にはオルガにいてもらうから。いーわねオルガ!」

「わ、わかったよ。でも、おいらにもご褒美おくれよ」

「それはちゃんと仕事が終ってからのお楽しみ、お・ま・せ・さ・ん。チュッ!」

ああ、峰子ちゃんの投げキッス攻撃だぁ!おいらもうこれだけでメロメロだよ。

「峰子ちゅわぁーん、おいらシャカリキになって働くかんね。任せておくれ!」

三衛門はこっちを見て不機嫌そうな顔をしてるよ。ざまあみろ、やっぱ峰子ちゃんはおいらのこと・・・、

ビシィッ!

おー痛え!おいら何にもしてないのにひどいじゃないか。

「峰子ちゃん、何だよいきなり」

「あ、ごめん間違っちゃったぁー。あんたがうれしそうな顔してるとつい叩きたくなっちゃうのよ。癖になってるのね」

なんてこったい、おいらは条件反射のおもちゃじゃないんだぜ!

でも、頬の辺りにじんわりと峰子ちゃんの手の感触が伝わってくるのさ。

ホント、愛って深いよねえ・・・。



*(第五話)に続く

2016/04/25 10:32|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第五話)

~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪



デパートの4階は子供服売り場だった。三衛門を除くおいらたち三人は例の警備員の格好さ。

それにしても峰子ちゃんのミニスカートには毎度のことながらドッキドキだよ。

歩くとパンテーがチラチラ見えちゃうんだからね。でも、子供服売り場でこの格好じゃ教育に悪いんじゃないかなあ。

おいら、そのパンテーが見えるたびに思うのさ。

トイレットペーパーがなかったから、パンテーに着いちゃってるんじゃないかってね。

でもあんまり見てるとまた怒られちゃうから、真面目にやんないとね。



三衛門がトイレに入ると、おいらは真っ先に近くでウロウロし始めたんだ。まさかずっと同じ場所に立ってるわけにもいかないからね。

ジネンはズボン売り場の奥からずっとこっちを見てる。ちょうど入り口の真正面なんだ。

峰子ちゃんはエレベーターの近くで待ってるよ。そこから中は見えないけど、おいらたちにはブロックサインという情報伝達手段があるんだもんね。

トイレの中に他の人はいないみたいだ。時々中の様子を伺うけど個室に入ってるから見えないんだ。

便器のある個室から出るたびに、三衛門の羽織たもとは膨らんでる。ちょっと目立ちすぎるんじゃないかな?

3つ目の個室から出てきたとき、三衛門は両手をぴったりと身体に沿わせて手首だけ外に向けて広げたんだ。そしてその場で回れ右、「任務完了!」のブロックサインだ!

おいらはすぐにそれを伝達しようと両手を身体にくっつけて回れ右したんだ。

峰子ちゃんもすぐに両手でオッパイを揺さぶったよ。「ずらかるよ」の合図だ。



三衛門が出てきたところで、どこかの親子がトイレにやってきちまった。

「お母さん、この人ロボットみたい」

小さな男の子は三衛門を指差していた。裾があまりにも重過ぎて垂れ下がってるもんだから、どうしても歩き方も不自然になっちゃうよね。

「しぃー、そんなこと言っちゃダメよ」

お母さんがそういいながら三衛門の方を見たんだ。緊張のピークに達した三衛門は、ギクシャクとした歩き方で本当のロボットになっちゃったよ。

「警備員さん、あの人の様子変じゃないですか?」

お母さんはおいらに話しかけてきたんだ。そりゃあ誰が見たって変だもの。

「安心してください、私が確認させていただきますから・・・」

そういってなんとかその場を乗り切って、三衛門と二人でエレベーターで下まで降りることに成功したってわけ。



チン!という音ともにエレベーターのドアが開いた時、目の前にいたのは本物の警備員だったのさ。

しかも着てる制服が違ってるから、なんか嫌な感じがしたんだ。

「あれえ、キミは制服間違ってるんじゃないか?」

「いやあ、いつものやつクリーニングに出しちゃってね・・・」

額から冷たい汗が流れてきたんだ。制服の色まで微妙に違ってるし、こっちのは変な勲章みたいなマークがついてんだぜ。

三衛門は他人を装って出て行っちまいやがった。また置いてけぼりかよー。

「うちの従業員じゃないみたいだね。失礼だけど身分証明書見せてくれる?」

ああ、また始まったぁ、おいら完全に犯罪者扱いときたもんだ。身分証明書っていったって、おいらにはこれしか・・・。

ポケットから出したパスポートを出して見せたんだ。

「だっておいら、日系ハーフさ~んせ~い!」



あっけにとられた本物の警備員の股をくぐりぬけて、おいら必死に走ったよ。逃げたら誰にも負けないからね。

なんだか知らないけど、いっつも尻拭いばかりさせられちゃってるんだ。

おいら、トイレットペーパーじゃないんだぜ!



*(第六話)に続く

2016/05/01 10:06|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第六話)

~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪



息を切らせて駐車場にたどり着いたら、みんなはもう次の仕事の準備をしてたんだ。

例によってまたデパートの店員の服装ってわけ。

「オルガァ、遅いじゃないの。みんなもう次の準備出来ちゃってるわよ」

「いや、峰子ちゃん。それが本物の警備員と出くわしちゃって大変だったんだから・・・、なあさんえもーん!」

三衛門は腕を組んで目を瞑っている。瞑想に入っているふりして、自分のミスを隠そうとしてんじゃないの??

「今回もうまくいったようね。これでトイレットペーパーは11個よ」

「それくらいあれば一ヶ月は持つんじゃないの。もう帰ろうよー」

「馬鹿いってんじゃないわよ!こんなの一週間でなくなっちゃうわよ」

峰子ちゃんのことまた怒らせちゃったみたい。でも、どんだけトイレットペーパー使うんだい?



「今度はオルガの番よ。失敗したら許さないからねー」

「ちょっと待ってよ峰子ちゃん、おいらのご褒美たまってるんじゃね?」

この間からご褒美おあずけばっかりだから、さすがのおいらもストライキに出ちゃおうと思ったわけ。

「んじゃ、ポイントカード見せて御覧なさい」

「へ??」

「ご褒美ポイントはカードで貯まってゆくのよ。5ポイントでぶちゅう、10ポイントなら、う・ふ・ふ」

峰子ちゃんのピンク色の唇がキラリと光ったよ。

「で、おいらはどのくらい貯まってるんだい?」

「あーら、まだカードも作ってない人にポイントなんてあげませんことよ、おほほほ」

「ジネ~ン、さんえも~ん、お前らカード持ってるのか!?」

おいらの問いかけが終らないうちに、二人とも懐からサッとカードを出して見せたんだ。

二つ折りのピンク色をしたかわいいカードだ。



「中を見せろよー!」

隣にいる三衛門のカードをひったくろうとしたが、すぐに隠しちまったぁ。

「これは個人情報なんでね。見せるわけにはいかないのさ」

けっ、あいつらどのくらいポイント貯めていやがるんだろう?

「安心してオルガ。あなたにもちゃんとカードを用意してるわよ」

さすが峰子ちゃん、やさしいところもあるんだなあ。やっぱおいらのこと気にかけてくれてたんだ。

「でも、それは今日の仕事がうまくいってからの話よ」

「峰子ちゃん、またやるのかい?もう今日はホントにやばいって・・・」

「じゃあオルガはカードいらないってことで・・・」

「ああ、わかったわかった。んもおー、やるよやればいいんでしょ!」

目の前にそんなのぶら下げられたらやるしかないよね。峰子ちゃんは本当に人使いがうまいんだから。



「別に無理しなくてもいいのよ、オルガ。じゃ、カードは破っちゃおうかなぁー」

峰子ちゃんは両手でピンク色のカードを引き裂こうとしたんだ。

「あっ、やめてください。いや、やらせてください。お願いしますだぁーーっ!」

「そう、それでいいのよオルガちゃん。いい子ねえ・・・チラッ」

あ、今峰子ちゃんのパンテーが見えたぞ。しかもさっきまで履いてたのとは違う黒い紐のパンテーだ!

おいらの股間にしまわれたワルサPKRが思いっきり銃口を持ち上げちまったぁ。

おいらキミのためなら何でもやっちゃうよ。たとえ火の中水の中、どんな試練にも耐えて見せるさ。

でも・・・、このままじゃ着替えられないよ、峰子ちゅわぁーーん!



*(第七話)に続く
2016/05/05 11:08|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第七話)

~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪



「早く着替えなさいよ、オルガァ!」

次はいよいよおいらの出番だっていうのに、ズボンがなかなか脱げないんだ。

だって、ワルサPKRが引っかかっちゃってんだもん。峰子ちゃん話しかけないでおくれよ。

おいらのワルサPKRは、その声を聞いただけで火を噴きそうなんだぜ。

「やい、オルガ。お前まさか大きくなってんじゃないだろうな・・・?」

ジネンのやつ知ってて言いやがる。ったく、頭にくるやつだ。



やっとのことで着替えたおいらに、峰子ちゃんの指令が言い渡されたんだ。

「今度は5階の紳士服売り場よ。あそこにはトイレットペーパーが9個あるはずだから、全部いただきよ」

「でも、峰子ちゃん。おいらの格好じゃそんなに持てないよー」

さっき三衛門が苦労したのを知ってるからね。

「あなたには変装してもらうわ。ほれ」

そういって峰子ちゃんは、おいらにカツラを投げてよこしたんだ。パーマのかかった長髪みたいだ。

「フランスで特別に作らせた高級品だから大切に使うんだよ!ついでにこれも仕込んでおきな!」

峰子ちゃんは新聞紙の束をまとめて差し出したんだ。

「あんたはこれから妊婦さんになるんだよ。行き先は女子トイレだからね、間違うんじゃないよ!」



そうかあ、腹に新聞紙を入れてお腹を膨らませるってわけか・・・。峰子ちゃんは頭がいいよね。

「トイレに入ったら、お腹の新聞紙とトイレットペーパーを入れ替えるの。女子トイレだから個室が多い分、収穫も多いのよ」

「わかったよ峰子ちゃん、それなら簡単に出来そうだ。さすがだねえ」

「あんたに褒めてもらってもうれしくなんかないわよ。さっさと準備しなさい!」

ひえぇーー、相変わらず峰子ちゃんはきびしいね。でも、そんだけおいらに期待してくれちゃってるってわけ。



おいらたちは予定通り5階の紳士服売り場に到着したんだ。さすがに女性より男性の姿が多いよ。

こんな場所で女性トイレを狙うってのもちゃんと計算済みなんだろうなあ。

ジネンと三衛門はトイレが見渡せる場所でウロウロしてる。峰子ちゃんはどうやらおいらと一緒にトイレに来てくれるみたいだ。

「峰子ちゃん、やっと二人っきりになれたね・・・」

おいら、トイレで愛の告白をしようとしたんだ。こんなチャンス滅多にないからね。

「あんたが心配だから監視しにきただけだよ、ばーか!」

「峰子ちゃん、実はおいら前からキミのことす・・」

ビシィッ、バシィッ!!

「ごちゃごちゃ言ってないで早く仕事しなっ!」

おいらの両方の頬をビンタが往復しちまったぁ。

うんうん、わかるよ峰子ちゃん。脳しんとうを起こすぐらいに君の気持ちが伝わってくる。

だってキミは恥ずかしがり屋さんなんだもんね。



おいら、頬にじーんとする痛みを感じながら個室に入ったんだ。

ここからはおいらの腕の見せ所ってわけ。変装だって完璧だから誰にも気づかれてないしね。

「峰子ちゃん、悪いけどカギ閉めるから、なんかあったら声かけてね」

峰子ちゃんの姿が見えないと、ブロックサインも確認できないからね。

「おう、まだ喋ってんのかてめえ!ちゃっちゃと仕事しなっ!」

ドガーン!

峰子ちゃんはブロックサインの代わりに、思い切りドアを蹴ったんだ。

びっくりした拍子に腹に入れてた新聞紙がみんな出ちまったぁ。



*(第八話)に続く
2016/05/15 10:12|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第八話)

~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪



おいらの仕事は順調に進んでいたのさ。

さすがに紳士服売り場だけあって、女子トイレに入ってくる人もいないみたい。

トイレットペーパーも予定通り9個ゲットしたし、最後の始末をすりゃこれで任務完了ってわけ。

今回こそご褒美のぶちゅう、いや、まずはカードを手に入れることが先だったね。

さあて、そろそろ終わりにしようかなあ・・・、

ん、なんか腹の調子がおかしいぞ。



そういえば昨日の夜食った菓子パン、賞味期限が過ぎてたんだっけ。

ここはちょうどトイレだし用を足しても峰子ちゃんも怒らないだろう。

ええいっ!

おいらマタニティードレスの裾を思い切りたくし上げて、便器にまたがったんだ。

ああ、今回の仕事場がトイレでよかったぁ・・・。

「オルガ、まだ終んないのー?」

峰子ちゃんの催促の声だ。もうこっちの用も済んじゃったしね、ああスッキリ!

おいら腹にしまったトイレットペーパーを一つ出して使ったんだ。だって、全部いただいちゃったんだもん。

さて、用も済んだし流そうか・・・、ポチッ!

シュシュシュシューーーッ!

おいらの肛門に水鉄砲が直撃しちまったぁ。

「うひゃあぁーーっ!」



「オルガ!大丈夫!?あんた何やってんのよ」

峰子ちゃんにばれたら大変だ、また怒られちゃうよ。

おいら慌ててシャワーを止めたんだ。ポチッ!

ビシュシュシュシューーーッ!!

シャワーが更に強力になっておいらの肛門を襲ってくる。

「いやはぁぁーーん!!」

くすぐったさと快感の中間地点で、おいらのワルサPKRも迷っちまってるようだ。でも、銃口は持ち上がってきたよう。

「オルガ、何やってんの?早く開けなさいよ!」

峰子ちゃんの怒り狂った声が聞こえる。この声を聞いただけでおいら、おいら・・・。(あぁ



どがぁぁーーん!!


峰子ちゃんがドアを蹴破っちまったよ。

「あんた馬鹿じゃないの。仕事中でしょ!」

おいらのワルサPKRはしっかり見られちゃったってわけ。でもね、峰子ちゃんおいらそんなつもりはなかったんだよ、信じておくれ!

峰子ちゃんは「止」のボタンを押すと、外に向けて胸を揺さぶって「ずらかるわよ!」のブロックサインを出したんだ。

「オルガ、ずらかるわよ。先に逃げてるからあんたも早く来なさいよ」

そういうと峰子ちゃんはおいらを残して逃げちまった。



でもおいらは来た時のまんまの格好だから慌てることもないのさ。新聞紙を抜いた分だけしっかりとトイレットペーパーが入ってるしね。

でも、新聞紙をこのまま残しておくのもやばいなあ。証拠を残すのってプロの仕事とは言えないよ。

おいら、新聞紙をまとめて便器に放り込んだのさ。どうせなら一緒に流しちまえばいい。

これがプロの仕事ってわけ。こんなところで足がついたら、この先日本じゃ仕事も出来ないからね。

今行くから待ってろよー、峰子ちゅわぁーーーん!



*(第九話)に続く
2016/05/24 09:36|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第九話)

~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪



おいら、トイレを流してからゆっくり戻ればいいと思ってたのさ。

置いてけぼりだけど、どうせ誰も変装を見破ることは出来ないんだし。

あれ、なんか変な音がするぞ・・・。

!!!

トイレのが流れないよ!

便器の水かさがどんどん増えてくる。このままじゃあふれちゃう。

おいら急いでもう一度レバーを引いて流したんだ。でも、新聞紙が詰まっちゃって流れようとしない。

そんなことしてる内に、水はどんどん増えてきて・・・、ああ!!



便器の水がとうとうあふれてきちゃった。こりゃあ大変だぁー。

おいらの足元にまで水が流れてきたぞ、しかもさっきのおいらの分身まで一緒だよ。

こんな時は逃げるしかない。おいら、史上最高のダッシュを決めようと、両手を前後にポーズを決めたのさ。

ダッシュ、ゴー!!



ツルン、すってーん!

おいらの後ろ足が濡れた床で滑って転んじまったぁ。マタニティードレスまで水浸しさ。

カツラもすっ飛んでっちゃったけど、今はそんなのかまっちゃいられない。おいらもう、とにかく逃げたんだ。

このままじゃ紳士服売り場が水浸しになっちまう。そうなりゃ、トイレットペーパー騒ぎどころの話じゃないもんね。

おいら、エレベーターまで行ったところでボタンを押して待ってたんだ。

こういうときに限ってエレベーターは1階にいたりする。周りの人もこっちを見てるよ。

ああ、早く来てくれよう!



「あのー、ずぶ濡れですがどうされましたか?」

声をかけてきたのは本物の店員だ。

「ちょっと破水しちゃったみたいざます。おほほほほ」

店員はこっちを見てびっくりしている。

「失礼ですが、男性ですよね?」

そういえばおいら、カツラをトイレに落としてきちゃったんだ。マタニティードレスを着た男が水浸しで立ってたら、そりゃ不審だよね。

「お手数ですが、ちょっとこちらへ来ていただけますでしょうか・・・?」

このままじゃおいら、変質者で逮捕されちまう。なんとかしないと・・・。

「男性だなんて失礼しちゃうわねえ、まったくぅ!」

おいら、あくまでも女性を装ったんだ。ここまできたらとことん演じきらないといけないんだもんね。



「お腹のふくらみは何でしょうか?妊婦にしてはいびつな形をしてますよ・・・」

店員はおいらの腹をジロジロ見ながら、小さなマイクを取り出したんだ。応援を呼んだらしい。こりゃあ大ピンチだぁ。

「この子は逆子ですの、おほほほほ」

駆けつけてきたのは警備員だ。それもさっき出くわした男だよ。

「あ、お前はさっきの・・・」

ああ、もうダメだ。こりゃ完全に失敗だね。

「変な格好しやがって。お前はオカマかゲイか、それともニューハーフか!」

警備員の野郎、おいらのことを馬鹿にしやがってえ!

「お、おいら日系ハーフさ~んせ~い!!」

チーン!

二人が驚いた隙に逃げようとした時、タイミングよくエレベーターのドアが開いたんだ。



*(第十話)最終話に続く
2016/06/08 10:31|日系ハーフ三世TB:0CM:0

日系ハーフ三世・赤ちゃんをすり替えろ!(第十話)最終話


~チャラッ、チャラッ、ニッケイハ~~フ!♪



エレベーターのドアが開くと中から見慣れた顔が現れたよ。

そう、カピバラのおっさんだ。

「オルガー!!ここであったが100年目。今日こそはタイホしてやるぞ」

「おっさ~ん、なんでこんなとこまで来るんだよう」

「お前をタイホするためなら、たとえ宇宙にでも追いかけてゆくぞー!」

いくら国際万引きGメンだからって、おいらばかり追いかけなくてもいいじゃないか。

「あのー、失礼ですがあなたは?」

警備員もおっさんのことは知らないらしい。

「私は『IMPO』からやってきました、国際万引きGメンの雛形警部です。訳あってこの男をずっと追っていたのです」

おっさんはそういってトレンチコートから手帳を出して見せる。

ついでにカピバラの帽子も取って会釈したんだけど、おっさんの頭頂部には髪の毛がなかったんだ。おいらおかしくて思わず笑っちまったぁ。



「おっさ~ん。ハゲてたのかよ!!」

「うるせー、オルガァ!タイホだあーー!」

おっさんは手錠を出してきたから、おいら慌てて腹の中のトイレットペーパーを出して投げつけたんだ。

「痛っ!」

ちょっとひるんだ隙に、おいらはダッシュを決めて逃げたってわけ。

追いかけてくるおっさんに、またトイレットペーパーを投げつけたら、見事に踏んづけて転んじまった。

「オルガァ・・・、待てぇーー!」

誰が待ってやるもんか。逃げることに関しては、おいら誰にも負けないのさ。



駐車場まで走って逃げると、峰子ちゃんは車のエンジンをかけて待っていたくれたんだ。

相変わらず準備がいいよね、峰子ちゃんは。

「オルガ、早く乗りなさい!」

おいらが助手席に飛び乗ると、ボルボ13はタイヤを鳴らして急発進したよ。

やっとのことでデパートから出てきたカピバラのおっさんがだんだん小さくなってゆく・・・。

「オルガ、あんた濡れてるんじゃないの?」

峰子ちゃんが急ハンドルで駐車場から道路へ出る。またタイヤが悲鳴を上げる。

「いやあ、トイレで転んじゃってさあ・・・」

「オルガ、また雛形警部に追いかけられたみたいね」

「そうなんだよ、いったいどこでおいらたちの情報を嗅ぎつけてんだろう?」

「嗅ぎつけるといえば・・・、あんたちょっと臭くねぇ??」

さすが峰子ちゃんだ。野生動物並みの嗅覚で、トイレからあふれ出して付着したものを察知したみたい。



「峰子ちゃん、無事に指令達成したから約束のポイントカードちょうだいよ」

「わかったわオルガ、今日はよくやったわね。はい」

峰子ちゃんは胸の谷間からピンクのカードを抜き出しておいらに渡してくれたんだ。

すぐに中を開いて見ると、たくさんあるマス目の一つに唇マークのハンコが押されてる。今日まで生きててよかったあ。

「峰子ちゃんありがとう。おいらうれしくてうれしくて・・・」

あまりの感動に涙が出そうだったよ。ホントだぜ!

おいらわからないように、そっとカードの匂いを嗅いだんだ。だってこれ、峰子ちゃんのオッパイに挟まってたんだぜ!

でも、トイレの匂いがきつすぎてよくわかんないよ。



「トイレットペーパーはその袋に入れといてね」

おいらの足元にはデパートの紙袋が置いてある。中にはもうすでにジネンと三衛門が手に入れたものが入ってるぞ。

「ちゃんと数えながら入れるのよ、オルガ」

「はい、1、2、3、・・・」

「どうしたの、オルガ。9個持ってくるはずだったわよね」

「4、5、6・・・」

ボルボ13が急ブレーキをかけて停まった。

「うそばっかつくんじゃねーよ!3つしかなかっただろうがっ!」

峰子ちゃんは前を向いてても、おいらの行動はお見通しなのさ。

「ごめんよ、途中でおっさんから逃げるために使っち・」

ビシィッバシィッ、ぼがぁーーーん!!



おいら、いつものように車から蹴りだされたちまったぁ。

でも、カツラを忘れたのがばれなくてよかったよ。ホッと一安心てわけ。

ぐうで殴られた鼻からは血が垂れてきたけど、そこには峰子ちゃんの愛情をたっぷり感じられるんだ。

峰子ちゅわぁーーん、しょっぱいよう!



赤ちゃんをすり替えろ!(完)


2016/06/20 09:33|日系ハーフ三世TB:0CM:0

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