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人間最後の日

すぐそこにある


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足田代

Author:足田代
誰にも言うなよ!


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健康診断で一等賞

おれだ、田代だよ。

おいら春の健康診断に行ってきたよ。

これでも健康にゃ気を使ってるんだぜ。養命酒飲んでるしな。

正月からラーメンをずっと我慢して体重を減らしたおかげで、ウエストもキッチリと絞れたし。

検便も早めにとっておいて準備万端だったんだけど、再提出しろだってさ。

どうやら賞味期限が過ぎてたみたい。熟成しすぎたってとこかな?



一番の問題はバリウム飲んでの胃癌検診だったけど、なんなく一回でパス。

下剤とたっぷりの水を飲んで、ゴルフ練習場へ一直線!

家のトイレが汚れると怒られるからな。

30分ほどスイングしてたら、来たよ来たよ。

トイレが困るほどじっくりと腰を据えて、最後の一滴まで絞りきったんだ。

なにしろ前に屁ぇこいて漏らしちまったから、手加減は禁物なのさ。

さあて、白いバリウムは出てきたかな?

尻をぬぐったトイレットペーパーの色を確認したよ。どれどれ。

なんとびっくり、赤色だ。大当たりだよ!やったー、一等賞!!

家に帰って軟膏ぬらないといけねえな。
2012/04/12 09:31|二期TB:0CM:4

てめーの尻を拭け

ぴー (食事中の方は読まないよーに!) ぴー




最近のトイレにはシャワー洗浄機能がついている。ウォシュレ○トとかいうやつだ。

洋式の便器には当たり前の機能になりつつあるようだ。

我が家の洋式便器にもそれがついている。しかし、私はほとんど使ったことがない。

素晴らしい機能であることは認める。現代技術の粋を結集させたような画期的なものである。

よくもまあピンポイントにあの部分を狙えるものだと感心はする。

しかし私は使わない。その理由はたくさんありすぎて語るのに二日はかかるだろう。



初めてそのトイレに出会ったとき、うれしくて使ってみたのだが、そのくすぐったいこと・・・。

妻の実家であることを忘れて「ひゃあ」と思わず叫んでしまったことを覚えている。

くすぐったいのだ、ものすごく・・・。

両方のひざに手を当ててじっと我慢する。これが最新トイレなのだと自分に言い聞かせながら・・・。



それだけならまだいい。困るのは洗浄した後の始末だ。

暖かい温風が吹いてきて乾燥させる仕組みになっているのだが、これがなかなか乾かない。

時々指で乾いたどうか確認するという作業まで必要となる。

・・・まだ乾かない。

結局しびれをきらして紙で拭くことになるのだが、尻が濡れているから紙が尻たぶにへばりつく。

普段拭かない部分まで、何度も拭きなおす羽目になるのだ。

へばりついたものが残っていないか、もう一度指で確認するという作業まで付いてまわる。

これでやっと尻たぶの部分は終了となる。



次はいよいよあの部分だ。本当にきれいになったのか心配なのだ。

もう一度トイレットペーパーを引き出して折りたたむ。

いつものように拭おうとするのだが、やはりその部分も濡れている。

一応拭いた紙を確認する。




ああ、やはり機械など信用できない!!

所詮機械など人の心がわからないのだ。いくらピンポイントで狙ったとしても、目が付いているわけではない。

残ったものがその証拠だ。いったい私は何のために尻を濡らしたのだろう。

そんな空虚な気分にさせられるのだ。

便器から立ち上がって流すときになって、私はとても不思議な気持ちになった。

あいつはいったいどこからやってきて、どこに帰っていったのだろう。

私の頭の中はそいつで一杯になった。



あの便器を洗浄する機械部分はいったいどこからやってきたのだろう。私はずっと考えていた。

まさかあの水溜りからぬうっと出てくるわけがない。きっとタンクの下辺りからやってくるのだろう。

その実物はたぶん誰も見たことがないに違いない。

もし見た人がいるとすれば、その人は顔にシャワーを直撃されていたはずだからだ。

まさかそんなアホな人はいないだろう。

でも、もし見えたならそこには例の破片がびっしりと付いているはずだ。

お尻を洗ってくれるのはいいのだが、自分自身を洗うことはできないに決まっている。

汚い格好でやってきて、どうせ汚いんだからいいだろう、くらいの気持ちで作業しているのだ。

いつかそいつの首根っこをひっ捕まえて、その汚れ具合を見てやりたいものだ。

そしてこういってやるのだ。「てめーの尻ぐらいてめーで拭け」と・・・。


2016/05/31 10:35|二期TB:0CM:0

ヘッドフォン芳一

会社へ行く途中の交差点で信号にとまった時、ヘッドフォンをしながら運転している人がバックミラーに映った。

後ろの車は、若者が一人で運転している。

これはなんとか違反ではないのだろうか?

確か携帯電話をしながらの運転は違反だったはずだ。意識をそちらに取られて事故を起こす可能性があるからだ。

だとすれば、ヘッドフォンの音楽だって同じようなものではないか。

周囲の音が聞こえないし、意識だって運転に集中できないだろう。

第一、車にカーコンポがあれば必要などないはずだ。最近の若い者の考えることはわからない。



信号を右折して、いつものコンビニへ入って駐車場へ車を停めると、なんと後ろの車もついてきてすぐ隣に停めたのだ。

よく見ると、やはり耳からひもが垂れている。

これはアイポ○ドとかいうやつだろうか。本体は見えないが、どこかにしまってあるのだろう。

彼は車のエンジンを止めるとドアを開けて中から出てきた。



ヘッドフォンをしたまま・・・。

そしてそのままコンビニの店内に入り、本を立ち読みし始めたのだ。

もちろん、ヘッドフォンは付けたままである。私の目の前で、じっくりと立ち読み体勢に入った。

きっと周りなど気にならないのだろう。自分の世界に入ってしまっているのだ。

いったいどういう心境なのだろうか・・・。




私の頭の中は、目の前のヘッドフォンをした彼になって、コンビニで立ち読みをしていた。



「最新流行アイテム」と書かれたそのページには、映像を記録する装置や小型のデジカメなどが写真入で紹介されていた。

中でも、音楽を携帯するための小さい機器の種類は豊富だった。

私は古いウォークマンでカセットテープを聞きながら、その最新機器を調べていた。


曲はハイウェイ・スター、歌っているのはディープ・パープルだ。



~あいまー、はいうぇい、すたあー♪  


ここでギターソロになる。ギターを弾いているのはもちろん、あのリッチー・ブラックモアだ。


~ぎゅぎゅぎゅーん、ぎゅぎゅぎゅーん、ちろりろちろりろ♪


自然と身体にリズムが刻まれる。右足のひざが小刻みに動き出す。


日本武道館で行われた過去の映像が浮かび上がる。


~てれれれれ、てれれれれ、てれれれれ、どぎゅじょばぁん♪


本を読みながら自然と口が開いている自分に気づく。




一瞬われに返った後、周囲に見られていないかを確認すると、目の前に停められた車の男と目が合ってしまった。

本を高く持ち上げて、その視線を遮断する。しかし、周囲の音はまったく聞こえなかった。


しばらくすると、音楽はスローなものに変わった。


いや、そうではなかった。


ウォークマンのカセットテープが伸びてしまって音がおかしくなったようだ。


とびきりのギターソロも、間延びして低い音に変ってゆく・・・。


~ぼよ~ん、ぼよよ~ん・・・


リッチーがあぐらをかいてびわを弾く姿が浮かんできた。
2016/06/06 10:18|二期TB:0CM:0

ミスター・ロボット

近くの温泉場に有名な中華料理店が出来た。

おいしいと評判らしいので、家族で中華料理のコース料理を食べに行った。

先日の夫婦喧嘩の仲直りの意味もあるのだろうか、全て妻が手配してくれたのだ。

でも、本当のところは、期間限定で安く食べれるという話を聞いたかららしい。

それにしても一人前四千円は高いと思うのだが・・・。

しかし、四川料理と名のついたコースは、肉がメインの料理であった。私は肉があまり得意じゃないので、あまり食べるものがなかった。

スペアリブや、ポークのサンドイッチ風のものなどがメイン料理だったようだ。

中華料理 001

(クリックすると拡大するらしい)


最後にふかひれスープが出て、これには全員期待を寄せたのだが、ついにその味の違いを理解する者はいなかった。

つまり、我が家族はみんな貧乏舌だということである。これだけは分かった。



隣に温泉があり、半額で入浴できるというので、帰りに寄ってみた。

意外と空いているようで、更衣室には人が入っている痕跡を感じさせなかった。

男湯は貸切状態であると思われた。

私は意気揚々と扉を開けた。

しかし、中には人がいた。一人だけ。

私の視界90度左におられたのだ。



背中絵を描かれた、あのお方が・・・。

私はすぐに視線をそむける。全身が急激に冷えてくる。

そして視線を前方に固定したまま、直進歩行を続ける。



あぁ、このまま最果ての地まで歩き続けたい・・・。

ところが、すぐに浴場の縁にたどりついてしまう。

(あっ、洗面器が無い)

私は洗面器を探した。身体をそのままにして首だけを90度曲げた。もちろん右90度だ。

幸いにも洗面器を発見した私は、今度は首の向きに身体を合わせる様にして進行方向を変えた。

そしてまた前進。ぎこちない動きだ。

洗面器を取ると、今度はくるっと180度向きを変え、また前進。



そうして、やっと風呂に入った頃、あのお方も出て行った。

今頃更衣室で爆笑しているのだろう。

私のロボットダンスを・・・。



私の動揺はそれだけではおさまらなかった。また戻ってきそうな気がしてしょうがない。

鏡に向かい、ひげを剃っていたのだが、安物のT字カミソリにしては、スムースに剃れると思っていたら、

ふたを付けたままで剃っていたのだ。ひげは丸々残っていた。

風呂を出ると、すぐ横に畳の休憩室がある。20畳はあるだろうか、広い部屋である。

そこにおられたのだ、あのお方が・・・。20畳を一人で独占しておられる。

私はすぐに向きを変え反対方向に歩き始める。

またロボットダンスの始まりだ。

(おれはどこへ行くのだろう?)

少し歩いたところで、90度向きを変える。私はトイレに入った。

用もないのに・・・。
2016/06/14 10:39|二期TB:0CM:0

せんばさ

大型スーパーでの一人旅もいい加減飽きたので、私は雑貨店に女性陣を迎えに行くことにした。

しかし、娘たちはまだ買うものを悩んでいるようだった。

もう一度一人旅に出て本屋でも探そうかと思っていた時、ぬいぐるみの群れが私の目にとまった。


りらっくま

(かわいい)

これはリラックマといわれるキャラクターだ。

子供たちに絶大な人気を誇る、とてもかわいいクマのぬいぐるみである。

実は我が家にもこいつの枕がある。テレビを見ながらうたた寝をする時にちょうどいい。

それにしてもこのクマの表情を見てもらいたい。なんか「ぽやぁん」として癒されるような気分になるだろう。

マンガで表現されるクマのキャラクターには、他にプーさんなどもいる。

それも実にかわいらしいので、子供にとってはクマというもののイメージがよくなっていることだろう。



しかし、実際のクマは全然違う。

最近は人里に下りてきて、作物を荒らしたり人間に危害を加えるやつまで現れている。

実物を見たときにはじめて、人はその恐ろしさを知るのだろう。

本当のクマとは、漢字書いた「むうつきひーひ、ちょちょんがちょん」の熊なのだ。



私の頭の中は、山中のヒグマとなって、冬眠の準備をしていた。




冬眠に入るにはあらかじめたくさん食べておかないといけない。

私たちの場合は変温動物とは少し違うのだ。哺乳類のつらいところでもある。

この辺にあるどんぐりや木の実はすべて食べつくしてしまった。

一応雑食ではあるが、むやみに小動物を食べようとは思わない。こうなったら人里にでも下りてみようか・・・。

しかし、私は人間が怖いのだ。彼らは鉄砲を持っている。私の仲間もずいぶんその魔の手にかかり死んでしまった。

そして彼らはそれを歌にまでして私たちを馬鹿にしているのだ・・・。



♪~それを猟師が鉄砲で撃ってさ

煮てさ

焼いてさ

食ってさ




・・・せんばさ。



せんばさ!?

私はその言葉の意味を想像しただけで身震いしてしまった。

殺されて食われる以上の恐ろしいプレイがそこには存在するのだろうか・・・。



と、その時私の近くで物音が聞こえた。

見るとそこには猟銃を手にした人間が数名、私に近づいてきているではないか!



あ、あんたがた誰さぁぁーーーーっ!!

慌てて穴を掘り始める私の尻に麻酔弾が打ち込まれる。



意識を取り戻した時、私はコンクリートで作られた箱の中いた。

鉄格子の向こうには多くの人間が私を見つめている。

それは殺されて食べられるよりも恐ろしい「せんばさ」な状況であった。
2016/06/27 10:40|二期TB:0CM:0

キューピーの微笑

どこかの心やさしい方が、私のブログに「トラックバック」なるものを付けてくれた。

私の書いた「ダルビッシュぷう」の記事に付けてくれたようなのだ。

さっそくクリックしてみる。

どこかのページに飛んで見たら、なんとそこはアダルトな世界・・・。

ダルビッシュとアダルトな世界がどのような関係でつながっているのかは知らない。

でも、トラックバックというのはある意味で関連付けさせたりする便利なのであろう。



しかしまだ私は知らない。

このトラックバックという言葉を・・・。

この言葉を聞くたびに必ず、「ぴー、ぴー、バックします」という女性の声とともにトラックがバックしてくるのだ。

この声を何度も聞いているうちに、

「んぴー、します」や「バックでします」に変わってくるから不思議だ。




私の頭の中に、巨大なトラックが現れる。



バックで私に向かってきているのだ。


最初はゆっくり動いていたが、徐々にスピードを上げて近づいてくる。


私も逃げざるを得ない状況になってきた。後ろを振り向いて走り出す。


カーブを曲がったが、トラックもついてくる。明らかに私を狙っているようだ。




近づいたトラックの後方、観音開きの扉に絵が描いてあるのが確認できた。


なんと、あのギョウチュウ検査のキューピーちゃんだ!


お尻をこっちに向けて微笑んでいるではないか・・・。




私は細い小路に逃げ込んだ。これならトラックもカーブしきれまい・・・。


息を整えながら様子を伺っていると、なんとトラックはそのボディーをこんにゃくのようにグニャリと曲げて進入してきたのだ。


その動きにつれて、キューピーちゃんも腰をくねらせる。


背筋に冷たいものが走る。逃げなければ・・・。


私はいつしか全力疾走になっていた。ライオンに追いかけられるウサギの気分だ。





さらに細い小路に逃げ込んだところで、私はその場に立ち止まった。


行き止まりだ。袋小路に入ってしまったのだ。


激しく肩で息をする私の目の前に、ゆっくりとこんにゃくトラックが現れる。


あぁ、もう万事休すか・・・。


キューピーちゃんが私に向けてウインクをする。


トラックが私の数メートル先まで近づいたとき、キューピーちゃんは目を細めながら両手でその尻たぶを開いた。


それが目の前まで近づいた時、私は初めてその存在を確認した。ブラックホールというものの存在を・・・。





ぐしゃ。



私はトラックにつぶされて、薄っぺらの紙のようになってひらひらと風に舞った。


身体は徐々に透き通って、やがて周りの景色と同化する。魂が抜けてゆくのだろうか。


いつしか私の胸の辺りに青い染みのような点が出来ている。


その点がみるみるうちに広がってゆき、大きな円になった。



ギョウチュウ検査用セロハンの出来上がりだ。
2016/07/01 09:49|二期TB:0CM:0

ステテコは飛んでいく

私のジーパンの太もも辺りが、擦り切れて破れかかっている。

でも、最近の若い人たちは、わざと破けたジーンズをはいていたりする。流行なのだろうか。

おかげでまだこのジーンズもはいていられるというわけだ。

思い返せばこのジーンズは、3年ほど前にジャスコで食べていたクレープをこぼしてしまい、仕方なく買ってもらったものだ。

あの時は(クレープさんありがとう)と感謝したものだった。

それから3年もはいているのだから大したものだ。(しかも流行の最先端)



私が子供の頃は、オヤジが着る服は、腹巻にステテコだろうと思っていた。

バカボンのパパの影響だ。

一種の憧れのような感じであったのかもしれない。確かにカッコよかった。

腹巻からお札の束を出してみたり、寒いときは腹巻に手を入れてみたり・・・。

そんな夢があった。

ところが、今のオヤジたちはどうだ。いまだにジーパンなんかはいている。(私もそうだ)

ちょい悪オヤジとか、おしゃれなオヤジが増えているが、本当におしゃれなのは間違いなくバカボンのパパなのだ。

かといって、いまさらステテコをはくわけにもいかない。

一人だと恥ずかしいからだ。

いっそのこと、若い人たちにはいてもらったらいいのではないか?

ステテコを普及させよう。誰が見てもかっこいいと思われるように・・・。



学生たちにはかせよう。

学生服の変わりに、らくだのシャツに腹巻、ステテコだ。

いろんな色やスタイルが流行し始める。

裾の広がった「ラッパステテコ」

その逆の「ボンタンステテコ」

腹巻もカラフルになり、刺繍まで入る。



女子高生はもっとすごい。

裾の長いステテコをたるませて「ルーズステテコ」

これはかわいい。

夏になれば、七分丈のステテコに変わるのだが、思いっきりミニが流行る。

町中の男たちの視線は、超ミニステテコに釘付けだ。

過激な女子高生たちは、なんとノーパンステテコで登校する。

ステテコの裾にフリルがつく。まばゆいばかりだ・・・。



ステテコ喫茶がオープンする。大賑わいだ。

「いらっしゃいませ、ご主人様」

一杯千円のコーヒーのサービスは、かわいい女の子の挨拶と、ピンクのステテコだ!





おぉ、てっしゅプリーズ!



あぁ、こんな素敵な人生があっていいのだろうか。

私もあなたもみんなステテコ。さあ、手をつなごう。

そして歌おう一緒に。曲はあの名曲「エル・コンドル・パサー」、歌っているのはもちろん、サイモンとガーファンクル。



~ふふんふんふんふんふんふんふんふんふんふーん、ふふふーん♪ 

(雰囲気を出すためわざとイントロ) 




町の景色も鮮やかな色に染まる。

ベランダにかけられた無数のステテコが風に揺れてなびく。

あの家も、

この家も、

物干し竿にかけられたステテコが鮮やかに揺れている。

私はたまらずに、物干し竿を握り、ベランダを踏み出す。




風になびく純白のステテコたち。


それらが風を受けて私の身体を空へと舞い上げる。


いつしかステテコは、私の背中に集まり大きな翼と化した。


イカロスよ再び。







2016/07/12 09:09|二期TB:0CM:0

アメリカへ行きまウィッシュ!


最近のテレビによく登場する男性タレントでDAIGOなどという名前の人がいる。

私もよく知らずに、最初は歌手のゴダイゴかと思っていたのだが違っていた。

しかも美人女優の北川景子と結婚までしたというからビックリだ。

彼も実は歌手だというのだが、いったいどんな唄を歌っているのか・・・。

別に聞いてみたいとも思わないが、そんなに流行ってもいないようである。

どうやら彼はバラエティータレントとしての活躍が期待されているようだ。



聞くところによると彼は、元総理大臣の孫であるという。

だからどうなんだと言われればそれまでだが、売りにしているのはイケメンのようなので関係ない話だろう。

彼の人気の一つに上げられるのは、その言葉にもある。

「なんとかかんとか、ウィッシュ!」

言葉の最後にいつも「ウィッシュ」をつけることで、笑いを取るとともに自分のキャラを定着させているのだ。

同じようなキャラにしょこたんという女性タレントもいる。

テレビでの会話で強烈なインパクトを与えるには、彼らのようなキャラクターがいいのだろう。



しかし、この「ウィッシュ」という言葉は、実は英語の単語でもある。

「願う」とかの意味だった気がするのだ。

もし彼が英語圏に行ったら変な誤解を受けそうな気がして心配だ。しかも最後につくから始末が悪い。

毎回「ウィッシュ」という言葉を最後につけることで、相手を馬鹿にしているように思われる可能性もある。

頭にきた外人エックスたちに袋叩きに会うことは必死だ。

似たような単語に「フィッシュ」という単語もある。

もし彼がアメリカの水族館などに行って、魚を見ているときに質問するのもおかしい。

「これはなんというフィッシュウィッシュ?」

日本なら「シュッシュッシュッシュ」とやかましいやつだと言われるだけだが、英語だと聞き違えられてしまう。



相手が女性だったら頬にビンタを食らう可能性もある。


「あー、ゆー、ふぃにっしゅ?」


ジョシーがいたら、きっとオウイエカモン!となるだろうが、一般のアメリカ女性が許すはずもない。


きっと侮辱罪で告訴されることだろう。あの国はそういうところだ。


裁判で被告人席に立たされた彼は、何かの間違いだと必死に弁解するだろう。


しかし、彼の口癖だけはいつまでもついてくる。


「私は日本の元総理の孫なんですウィッシュ!」


最後の部分の「デス・ウィッシュ」だけが、やけに強調されて記録されてしまう。


すぐに扉が開いて、ガラガラという音とともに電気椅子用意される。あの国はそういうところだ。


電気椅子に座らされた彼は、必死になって誤解を解こうとする。


涙を流しながら叫ぶ語尾の「デス・ウィッシュ」に、聴衆はいさぎよい男だと拍手を送るのだろう。
2016/07/30 09:18|二期TB:0CM:0

ガソリンを作れ!


私が新しくコンビを組むことになった後輩の話をしよう。

コンビといっても、別に漫才をするわけではない。仕事の相棒だ。

彼はまだ若く、結婚して子供も授かり家まで購入して住宅ローン真っ最中である。

彼との付き合いはそれほど長くはないのだが、私は彼からいろいろ影響を受けている。

以前に私が計画した釣り大会で見事に優勝を果たし、全員から500円玉をもらった男だ。

その時から彼は500円玉貯金を始めて、満タンになったという話しを私にしてくれた。

私が500円玉貯金を始めたのも、その彼の話を聞いてからのことだった。

それがなければ、今こうしてブログをやっていることもなかったわけである。



仕事の合間にその500円の彼と話をしていた。

「ガソリンも高くなったなあ」

「ほんと、生活が大変ですよね」

しみじみと語るやせ細った身体が、いっそう生活苦をにじませて見える。

「砂糖とかしょう油でガソリン作れんじゃねーの?」

私が言うと、「そんなの出来るわけないでしょ!」と即座に否定する。

その後、バイオエタノールの話になった時に彼はこう言った。

「とうもろこしやサトウキビから作るんですよね」

それを聞いた私は、勝ち誇ったかのように彼に言い返した。

「語るに落ちるとはこのことだよ!」

「えっ、なんですか?」

「サトウキビから作れるなら、砂糖からも作れるはずだ。あっはっはー」



「でも、どうやって作るんですか?」

しばらく悔しそうな顔をしていた彼が聞いてきた。

「そんなもん、天ぷら油か何かを混ぜれば出来るんじゃないか」

困った私は適当に答えておいた。どうせ誰もわからないのだ。

「そんな簡単に出来るわけないでしょう」

彼は笑っていた。

「でも、もし出来るとしたら家で簡単にガソリンを作れて便利だな」

私は、そう言いながら天ぷら油の一升瓶を頭の中でイメージした。

かえって値段が高くなることに気づいた。
2016/08/04 09:55|二期TB:0CM:0

赤いボタン


喫煙室でオタクな後輩と一緒になった。相変わらず無口な男だ。

タバコを吸う彼の姿は、まるで自分の雰囲気を消そうとしているようにも見える。

黙っているもの寂しいので彼に話しかけてみる。

「寒くなってきたなあ」

「はい・・・」

「今年の冬は灯油代がかかって大変だぞ。去年よりもかなり高くなってるし」

「そうですね・・・」

まったく反応が悪い男だ。これでは会話じゃなくて、私の独り言に相槌を打っているようなものだ。



「お前の家は風呂を灯油で沸かしてるのか?」

「わかりません」

自分の家の風呂が何で沸かしているかもわからないとは情けない。

「もしかしてガスか?」

「そうかもしれません」

こいつは家のことをまったく知らないのだから恐ろしい。みんな親に任せて自分は引きこもっているのだろうか?

でも仕事はきちんとしてるし、悪い男ではないことはわかっている。

「もしかして、お前のうちは薪を焚いて沸かしてんじゃねえだろうな」

彼は笑いながら答える。

「いや、でもボタンがあるんですよ」

「そのボタンを押すと風呂が沸くのか?」

「ええそうです。もしかしたらガスかもしれないです。だって『コ○ナ』って書いてましたから・・・」

でも、我が家の給湯器も灯油を使っているが同じメーカーである。

「それだけじゃわからないよ。本当に知らないのか?」

「ええ、わからないんです」



本当に困った男だ。これじゃあ会話も続かないではないか!



私の頭の中は、オタクな彼となって自分の家にいた。



なるほど、これが風呂を沸かすボタンか・・・。


四角いパネルの中に赤いボタンが目立っている。ちゃんと「コ○ナ」のマークもあるぞ。


よおし、風呂を焚くぞ。この家の風呂焚きシステムを見届けてやる。




スイッチーーーッ、オンッ!!




そのとたんに、今までテレビを見ていた親父が急に起き上がり、急いで軍手をはめて外へ出てゆく。


窓から様子を覗うと、彼は大きな斧を振り下ろして薪を割り始めるのであった。


2016/08/12 09:19|二期TB:0CM:0

環境にやさしいスポーツドリンク



私と組んでいる500円玉貯金の彼は、いつも水筒を持ってきている。

これは私も同じなのだが、中身は同じではないと思っていた。

ある日気になってその中身が何であるかを聞いてみた。

「スポーツドリンクを持ってきてるんですよ、夏は汗をかきますからね」

「粉末のやつに水を入れているのか?」

「そうですよ。水に溶かして氷も入れてくるんです」

「でも、粉末は高いんじゃないか?もしかしたらペットボトルに入ったやつのほうが安いかもしれない」

粉末のタイプはたまにスーパーなどで見かけるが、あまり買う人もいないと思うのだ。

2リットルくらいのペットボトルなら、量的にみても割安になるような感じがするのだった。

夏はどうしても汗をかくから、私も日本茶じゃなくてスポーツドリンクにしてみたくなった。



「おれも今度からそれにするよ。でも、絶対ペットボトルのほうが安いと思うよ」

「おれが買っているのは一流ブランドの粉ではないんです」

彼は自分が買っているスーパーの名前と、その粉末の値段を私に教えてくれた。

名の通ったスポーツドリンクは一袋100円くらいするらしい。でも、彼が奨めるそのドリンクは半額くらいの値段だというのだ。

「それは安いなあ。しかし、そのメーカーのペットボトルならもっと安いだろう」

「でも、粉末はエコにもなるんですよ」

なるほど、不要なペットボトルというゴミを削減できるという素晴らしいエコである。

「だったら粉末を溶かす水も、風呂の残り湯を使えばいい」

「そんなの飲めないにきまってるでしょ!」

「オマケもついてくるかもしれないぞ!」

彼はやせ細った身体を苦しそうに折り曲げながら笑っている。



次の日に私は近くの店で、そのスポーツドリンクの粉末を購入した。

彼が言っていた店ではなかったので、安いものは売っていなかった。

私の水筒は800ミリリットル入るやつだった。しかし、この粉末は1リットル用となっている。

大して違わないからいいだろう。そう思って粉を入れて水を注ぎ込んだ。もちろん水道の水だ。

こういうのは冷えたほうがおいしいに決まっているから、続けて大量の氷も入れておく。これで完璧だ。



会社へ行って休憩時間に飲んでみた。



・・・、



これは甘い!

ものすごく濃厚なジュースである。やはり容量を守るべきだったかと考える。

喉が渇いていたのでそれでもガブガブと飲み続けた。

食事の時間になって、もう一度水筒を取り出して飲んでみると、今度は薄くなってきているではないか。

入れてきた氷もほとんど溶けてしまっている。

どうやら私が最初に飲んだのは、そこに沈んだ濃い液体だったようだ。

沈殿した大事な部分を先に飲んでしまい、薄くなった液体がさらに溶けた氷で薄められる。

最後にはほとんど味がしなくなり、ぬるくなってしまっていた。

それはまるで風呂の残り湯を飲んでいるようでもあった。

2016/08/19 09:31|二期TB:0CM:0

ロト6で400円損した男

私が仕事でコンビを組んでいる後輩は、ギャンブルを一切やらない。

酒は飲んでいるが、タバコも昨年から禁煙に成功している。素晴らしく強い意志を持った男だ。

そんな彼の密かな楽しみは、毎週抽選が行われているロト6だった。

自分で決めた同じ番号を、毎週続けて買っているのだ。

2、3ヶ月前に彼が1000円を当てたというので、興味を持った私も買うことになった。

そして、すぐその週に私も1000円を当ててしまった。

1000円というのはロト6の末等で、3個の数字が合えば当選である。

それからというもの、毎週楽しみにしていたのだ。



ところが、先日になって抽選日前に買っていないことに気づいたのだ。

このくじは連続で5回まで買えるのだが、まとめて買って忘れてしまう可能性がある。

もしも、当たった時に買っていないと最悪な状況だ。

何億円という高額のお金を損してしまうことになるからだ!

抽選日の何時まで買えるのか彼と話をしているうちに、番号についての議論が始まった。

「お前はどんな番号買ってんだ?」

「いやあ、それは言えませんよ。適当にばらして買っています」

彼はその番号を明らかにしない。当たった時に私にたかられるとでも思っているのだろうか。

「確率はどんな番号でも同じだから、他人が絶対買いそうもない番号を買ったほうがいいんじゃないか?」

「そんなの関係ありませんよ」

馬鹿にして笑う彼を尻目に、私はその理論を自信を持って披露した。

「もし当選した時に一人なら、全部独り占めできることは確実だ」




彼はハッとして口を開けた。

そうなのだ。その番号を買っても当たる確立が同じなのであれば、自分しか買わないような番号を買ったほうが期待値が大きいから絶対に得なのである。

私の理論から、次にどの番号が買いそうもないかを考え始める。

大体普通の人は自分や家族などの誕生日を買いたがるものだ。

だから1から43までの数字のうち31までは黙って消すことが出来た。

残りの12個の数字から6個選ぶだけで億万長者の誕生である。こんな素晴らしい話があるだろうか。

そんなことを考えていたらますます抽選日に逃すことが怖くなってきた。

その後の検討から34番以降の数字からなんとか6つ選び出して、その日の帰りに追加購入することにした。

いつもの番号に加えて、今回は研究の成果もいれて2口だ。

店に行ってみると18時30分までは売っているということだった。なんとか間に合った。




次の日に会社へ行って、彼の顔を見てロト6のことを思い出した。

「どうだ、当たったか?」

「おれはダメでした。2個当たりでしたよ」

「で、大きい数字はあったかな・・・」

私は例の理論から購入した番号がとても気になっていた。

「言っていいんですか・・・」

彼は遠慮しているのだろうか、少し口元が笑っている。

「一番大きい数字は・・・、33でしたぁ!」

彼は爆笑している。私が買った数字の最高数字が34ということを知っているからだ。

わざわざ今回狙って買ったというのに、明らかに私を馬鹿にしているような番号である。

ロト6の野郎は私のそんな行動を見ていて、わざとこんな目を出して見せたような気さえしてくるではないか!

買い忘れていればよかったものを、思い出したがために、私は400円も損することになった。

彼は家で当選番号を知った時、おかしくて笑い転げたという。

私の頭の中で、33と34の数字の間にまっすぐに一本の直線が引かれていた。

その直線の両端には、彼の笑う顔と抽選マシーンが存在していた。

2016/08/30 09:00|二期TB:0CM:0

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