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合体ロボジンガー

休みの日に、庭のほうで子供の騒ぐ声がする。

まったく騒がしいやつらだ。休みの日ぐらいゆっくりとさせてもらいたものだ。

まだ何か言っている。そのうちにこっちへやってきた。

「お父さん、大変、大変!!」

こどもは大慌てで叫んでいる。いったい何事だろう。

「あそこにヘビがいるよ。怖い!」

「早く家に入りなさい」私は子供たちを安全な場所へ移す。

春になって冬眠から覚めたのだろう。生物たちも動き始めたのだ。

かといって、危険をそのままにしておいてはいられない。



カチッ!

私の頭の中で何かのスイッチが入った。



「怪獣ヘビジャラー、待っていろ!」


がったーい。ロボジンガー!!




ロボジンガー1号、出動。~てーてけてけて、てけてけて♪


洗い古した軍手が、空飛ぶじゅうたんのようにひらひらと飛んでくる。・・・装着!


ロボジンガー2号、出動。~てーてけてけて、てけてけて♪


昨年買ったばかりのブランド長靴が玄関に待機する。・・・装着!


ロボジンガー3号、出動。~てーてけてけて、てけてけて♪


工事現場で拾った黄色いヘルメット、これがロボジンガーを操作する頭脳の部分だ。

上島竜兵の「くるりんぱ」のように回転しながら装着される。

「ヘルメットーー、オン!」


うーん、くさい。ヘルメットのあご紐に染み込んだ独特の酸っぱいにおいが鼻をつく。


「ロボジンガー、見参!」





ヘビジャラーはまだ庭の隅にいた。どうやら私を見ておびえているようだ。


今がチャンスだ。「ロボット・パーンチッ!」


操作パネルのほぼ中央に位置する緑のボタンを、思い切りよく押し付ける。「ぽちっ」


ういぃぃーん。


油圧ポンプが起動される。今まで赤かったランプが緑に変わった。


圧力メーターが徐々に上がってゆく。ロック解除のランプが点滅する。


「ロック解除!」今度は黄色いボタンを押す。「ぽちっ」


ういんがちゃ、ういんがちゃ。


両腕を固定している金具がゆっくりと外されてゆく。


さらに圧力メーターが上昇する。その針が最大値に到達した。


後は発射の赤いボタンを「ぽちっ」とするだけだ。準備完了。




「ロボット・スコープ!」


照準を定めるための重要なアイテムだ。

これを目に装着することによって、その命中率は格段にアップするのだ。


しゅいぃぃーん。


スキーのゴーグルを大きくしたような目盛りつきのスコープが装着される。


頭の後ろで紐をぎゅっとしばる。見えない部分のチョウチョ結びは難しい。


これをこうやって、それを通して・・・。よし、装着完了!


私は赤いボタンに指をかけながら、ヘビジャラーに狙いを定める。






・・・しかし、もうそこにヘビジャラーはいなかった。


「に、任務完了!!」



ありがとうロボジンガー。人類の平和を守ってくれてありがとう。


そんな声を想像しながら、ぎこちない動きで帰ってゆくのだった。
2017/03/12 09:00|合体ロボジンガーTB:0CM:0

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